M−1優勝コンビ・サンドウィッチマンが後輩芸人に見せた「思わずうるっとくるような優しさ」とは?

M−1優勝コンビ・サンドウィッチマンが後輩芸人に見せた「思わずうるっとくるような優しさ」とは?

今回お話をうかがったのは、グレープカンパニー所属のお笑いコンビ「ティモンディ」の前田さん。M−1グランプリの予選を控えて緊張していた前田さんに、同じ事務所の先輩であるサンドウィッチマンのふたりが見せてくれた優しさとは?

―――サンドウィッチマンのおふたりと交流があるとお聞きしました。

ティモンディ前田(以下、前田):僕らのコンビはサンドウィッチマンさんと事務所が一緒で、よくお世話になっているんです。それで、あるとき、全国ツアーの前説を任されることになったんです。富澤さんはすごくネタが好きな人で、いろいろ細かいアドバイスをくれるんですよ。『前説で出たときにはこうしたほうがいいよ』とか、『人数が多い分、身振り手振りも大きくした方が伝わりやすい』とか、親切に教えてくださるんです。しかも、せっかくの機会だからということで、前説のときに毎回ちょっとだけネタをやらせてもらえるんですよ。全国各地、七カ所で十四回ライブがあったんですけど、そのたびにどんどん修正していって、自分たちでも回を重ねるごとにお客さんの反応が良くなっている実感がありました。

―――先輩としてチャンスを与えてくれていたんですね

前田:はい。それで、サンドウィッチマンさんのツアーが、ちょうど時期的に『M-1グランプリ』とかぶっていたんです。もちろん、お二人は優勝しているんですけど、僕らはちょうど予選を受けていたところで。ひとまず1回戦を何とか突破できたので、礼儀としてお二人に報告をしたんです。そしたら、お二人ともすごくいい人なので、ツアーの最中、ライブの最後に必ず僕らのことを呼んでくれて、『こいつら、M-1の一回戦通ったんですよ!』って、何千人ものお客さんの前で毎回紹介されるようになったんです。

―――みんなの前で褒め称えてくれた?

前田:もちろんサンドさんの単独に来ている人たちはほとんどがお笑いファンなので、M-1の予選が五段階くらいあるっていうのは知ってるんですよ。だから、『なんだ、一回戦か』みたいな感じの顔を毎回されるんです。もちろん、サンドさんに悪意はなくて、本当に自分のことのように喜んでくれているんですけど、ちょっと情けないような恥ずかしいような気持ちになりましたね。次は決勝に進出してからお二人にお伝えしようと思っています。