まさにリアルカイジ! 船上で持ち金全額をつぎ込んだ芸人

まさにリアルカイジ! 船上で持ち金全額をつぎ込んだ芸人

今回お話をうかがったのは、サンミュージック所属のお笑いコンビ「エルシャラカーニ」の山本しろうさん。彼の学生時代の思い出とは?

「僕が大阪で学生だったときの話なんですけど、お金がなくて貧乏旅行をするのが趣味だったんです。それで大阪から沖縄までフェリーで行ったことがあったんです。往復で3万円くらいで、行きも帰りも2泊3日。お金がなかったから飛行機じゃなくて船を選んだのに、現地でお金を使いすぎてしまって、帰りのフェリーで手持ちのお金がたったの100円しか残っていなかったんです。2泊3日を100円で過ごさないといけない。それで、1泊は何とかずっと寝て過ごしたんですけど、あとの1泊ですごく時間が長く感じられたんです。

 

何かないかと思って船内を歩いていると、昔ながらの喫茶店に置いてあるような古い麻雀のゲームがあったんです。勝つたびに女の子の服が脱げるようなやつです。僕、麻雀の腕には結構な自信があったので、『これで勝ち続ければ1時間くらい時間がつぶせるな』と思ったんですよ。それで、なけなしの100円を入れてスタートボタンを押したんです。そしたら、牌がパパパッと配られていって、コンピュターが『天和(テンホー)!』と言って、一瞬でゲームが終わったんです。何ひとつ楽しめず、1時間どころか1秒で終わってしまって、麻雀のゲームの前で1人で絶叫しました。その後は、本当に1円もなくなったので、フェリーの中で悶々として過ごしていましたね」