石原裕次郎マニアの女芸人が語る昭和の映画ベスト3

石原裕次郎マニアの女芸人が語る昭和の映画ベスト3

今回お話をうかがったのは、グレープカンパニー所属のお笑い芸人「八幡カオル」さん。八幡さんがオススメする昭和の映画ベスト3とは!?

八幡カオル1

「私、昭和の映画が好きなんです。中でも特に石原裕次郎さんが大好きで、裕次郎さんの作品は全部見てます。今回は私がオススメする昭和の映画ベスト3をご紹介したいと思います。3位は蔵原惟繕監督の『憎いあンちくしょう』です。石原裕次郎さんと浅丘ルリ子さんが主演の映画です。裕次郎さんが大スター、浅丘さんがそのマネージャーという設定で、役者とマネージャーの許されざる恋を描いたロードムービーです。仕事をやっていく中での2人の葛藤が見ごたえ十分なんです。浅丘さんの『典子三部作』というシリーズの1作目にあたる作品なので、これが面白かったという人は、続きを見てみるのもいいと思います。

 

2位は江崎実生監督の『夜霧よ今夜も有難う』。これも石原裕次郎さんと浅丘ルリ子さんが主演で、ハンフリー・ボガート主演の名画『カサブランカ』を元にした作品です。浅丘さんが結婚を決めて裕次郎さんのところに行こうとしている途中で、事故に遭って記憶を失ってしまうんです。それから4年後、2人はバッタリと再会を果たすのですが、そのときにはもう浅丘さんは違う人と結婚してしまっているんです。海外の映画の翻案なので、かなり大味な内容なのですが、それをねじ伏せるくらいの魅力が石原裕次郎さんにはあるんです。最近の映画界には裕次郎さんみたいなスターっていないですよね。

 

それで、1位は蔵原惟繕監督の『銀座の恋の物語』です。すいません、これもやっぱり、石原裕次郎さんと浅丘ルリ子さんが主演なんです。昭和の映画ランキングというよりも、2人の出演作ベスト3になってしまいましたね。でも、昭和の映画を語る上で、この2人の存在はそれだけ大きいものなんです。正直、今の時代に見るとちょっと笑っちゃうような、やたらとベタで古典的な展開が多いんです。でも、最後はハッピーエンドになっていて、そこに至るまでのハラハラドキドキを大スターと大女優の名演でたっぷりと楽しむことができるんです。皆さんにもぜひ見てほしいですね」