「鮭と熊」になりきる練習!? 知られざるアイスホッケーの世界とは!?

「鮭と熊」になりきる練習!? 知られざるアイスホッケーの世界とは!?

1年生は、とりあえず裸になって一旦川行け」と急かされ、言う通りに服を脱いで川に向かうと、なんと、その川を泳がされることになったのだという。「鮭になりきって卵を産みに行け」、つまりは、流れに逆らって川を泳げという先輩からの命令。後輩としては当然逆らえず、言われた通りに泳ぐのだが、川が浅い為、すぐに底にぶつかってしまい体中が血だらけになる。そして、一番速かった者には、ご褒美として飴が手渡されるのだそう。「飴なんかいらねえよ」と思わずにはいられなかった柴田さんだったが、実際に1位になって貰った飴は、とても甘く、いつもよりも遥かに美味しく感じたそうだ。

「熊」

北海道ならではのネーミングなのか、他にも「伝統的な」練習として「」というメニューがあったという。丸太を担いで登山道を走り、頂上に向かう。すると上級生が「お前たちは登山道じゃなくてこっちから帰れ」と指示をし、下級生である柴田さんたちは、獣道さえもない道なき道を走って帰らされる。そして、道中で先輩を見付けたら「ああ!」という声を共に、その先輩の前に走って出て行かなければならないのだそう。文字通り「熊」になりきる。すると先輩は、近付いてきた後輩をビンタする。後輩は「すみませんでした」と謝って、また山道に戻るのだとか。熊は熊でも、気の弱い熊を演じなければならないのだ。ちなみに、先輩たちによる理不尽なしごきを受け、同級生同士の横の繋がりは強くなったそうなのだが、それでもやはり、無意味な悪習であることに変わりはなく、柴田さんたちは、自分たちが最上級生になったタイミングで、それらの練習を全て廃止したそうだ。