あなたは、大阪の西区にいる「チャーリーさん」という方をご存知ですか?

あなたは、大阪の西区にいる「チャーリーさん」という方をご存知ですか?

今回お話を伺ったのは、お笑いコンビ「パンプキンポテトフライ」の山名さん。大阪のファミレスでアルバイトをしていた時に出会った「チャーリーさん」と名乗る謎のおじさんから紹介された怪し過ぎる仕事とは!?

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「チャーリー」さん

20歳になる前、まだ大阪に住んでいた頃に西区あたりのファミレスで深夜のアルバイトをしていたという山名さん。結構長く働いていたせいか、次第に常連のお客さんに顔を覚えて貰うことが出来、その中のひとりに、凄く綺麗なスーツを着たおじさんがいたという。毎日違うスーツを着て、銀縁のメガネを掛けて、髪の毛もピチッと分けている、お金持ち風のおじさん。山名さんはその人に何故か凄く気に入られてしまい、初めは挨拶や世間話だけだったのが、ある日「お兄ちゃん、仕事何してんの?」と尋ねられた。

 

山名さんが「芸人をやってます」と言うと「あー、そうなんだ。稼げてるの?」みたいに返され、「いや、稼ぎは全然ないです」という話をしていたら、「じゃあ、俺が仕事紹介してやろうか」と切り出された。「俺は結構色々な仕事をやってる」「こんな所でバイトしても、時給900円ぐらいしか貰えないんだろう?俺がもっといい仕事を紹介してやるから、効率良く売れていけよ」と言われ、そのおじさんから差し出さされた名刺には、英語三文字の会社の名前と、肩書きも何もなしで「チャーリー」という名前だけが書いてあった。

荷物の宛先を張り替える仕事

その「チャーリーさん」に紹介された仕事と言うのが、「大阪府内のとあるホテルに君が代わりに行って欲しい」というものだった。「そのホテルに俺宛の荷物が届いてるから、そこに行って、そのチャーリー宛の荷物の宛て先を張り替えて、別の所に送って欲しい」という、ただそれだけの仕事だった。何のことか分からないし、荷物の中身も気になったものの、「分かりました」と承諾し、当日に指定されたホテルに行った山名さん。入ってみると、そこは相当に高級なホテルで「何か嫌だな」と思いながらも受付へと向かい「すみません。チャーリーの使いの者です」と告げた。

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受付の人に「チャーリーの使いの者です」と伝えると「少々お待ちください」と言われ、その受付嬢が後ろに下がっていったと思いきや、入れ替わるようにして大柄な男性が出てきて「支配人の◯◯です。チャーリー様にはいつもお世話になっております」と挨拶をされた。

 

そして、「お話は聞いております。こちらへどうぞ」と、倉庫のような部屋に案内された山名さん。そこにはダンボール箱が8個から10個ぐらいばーっと並んでいて、山名さんはチャーリーさんに指示された通り、言われた住所に書き換えて、伝票を貼り終えた。その作業中、どうしても気になって、ちょっとだけ開いている段ボールを覗いてみた所、中にはぎっしりと書類が入っていたのだそう。

流石にギブアップ

支配人に挨拶をしてホテルを後にした山名さん。チャーリーさんに「完了しました」と報告をした所、「ありがとう」と言われ、「じゃあ、もう一つ仕事を紹介するよ」と告げられた。その次の仕事というのが、「俺が大阪府内に持っているビルがある」「そのビルの二階に大きな冷蔵庫があるから、その冷蔵庫が処分されるところを最後まで見張っておいて欲しい」というもの。流石に怖くなってしまった山名さんは、そこでチャーリーさんとの一切の連絡を断った。

 

その冷蔵庫に何が入ってるんだよ」と疑わずにはいられなかった山名さん。おそらくは身内にはやらせられないような仕事をさせられそうになっていたのかも知れない。宛先を張り替えたのも「何をさせられたのかな?」と怖くなる。「お金を振り込むよ」と言われたものの、受け取ったら最後、何を言われるか分からなかった為、連絡をぶった切って断ってしまったそうだ。