単独ライブ開催! ななめ45°は”お笑い闘魂三銃士”!?

単独ライブ開催! ななめ45°は”お笑い闘魂三銃士”!?

お笑いトリオ「ななめ45°」の単独ライブが今年で13回目を迎える。かつては25歳の青年だった3人も、今では立派な「オジサン」。それでも、あの頃と変わらぬ夢を追い続けている3人は、このライブにどんな思いで望むのか? プロレスラー兼『オモプラッタ』編集部員の梅沢菊次郎がインタビューに向かった。(下の写真の左から岡安、土谷、下池、梅沢)

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――単独ライブは今回で13回目になりますね。このライブに向けてお三方の今の心境をうかがってもよろしいでしょうか?

土谷:今までずっと年1回ペースでやってきて、気がつけば僕らも38歳。いいオジサンになってきましたね。

下池:だからそろそろ、お金になりそうなネタをたくさんやろう、っていう思いがあって。

岡安:そういうのはやめようよ! 大人だから、なおさらそういう部分は隠していこうよ。

下池:俺、子供もいるからさ。お金を稼ぐネタを作らないと。

岡安:毎年、ちょうど単独ライブが終わった後に『キングオブコント』っていうコントの大会があるんです。毎回の単独ライブの中から、いいネタが1本ぐらいは出てきたりするので、それを使って大会に臨んでいるんですけれども、今年の準決勝ではネタを2本やらないといけないらしいんです。だから、いつも以上に気合が入ってますね。

土谷:例年以上に『キングオブコント』を意識したライブになると思います。僕たちはまだ決勝に行ったことがないので。

下池:行ったことがないのに、2本になっちゃって、より難しい話になってきた。

――現段階でコントの内容はどのくらい出来上がっているのでしょうか?

岡安:まあ、9割くらいは……。

土谷:なんでカッコつけたウソつくの?

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岡安:9割くらいはできてないです。

下池:ああ、だったらウソじゃないね(笑)。

――ちなみに、ネタはどのようにネタを作っていらっしゃるのでしょうか?

下池:下池以外の2人が作ってます。

岡安:お前が中心みたいな言い方だな(笑)。

下池:いや、そうでもしないと、この話で下池の名前が出てこなくなるでしょ。

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土谷:一応は3人で集まって、イチから設定を出し合って、「あ、それ面白いんじゃない?」って言いながら、それを膨らませていく感じです。

下池:(岡安と土谷の)2人は同じくらいの力で均衡しているんですよ。例えるなら、10キログラムの分銅が両側に載っている天秤で、そこに1グラムの僕が加わる。だから、実質的には僕がすべてを決めていると言ってもいいと思います。

岡安:よくそんなことが言えるな(笑)。息吹いたら飛んじゃうでしょ、1グラムなんて。

下池:嫁と子供も背負ってるから4グラムですね。僕には家庭があるんです。だから、これにかかっている。そういう意味でも、お金になるネタをやりたいですね。だから、お客さんにはそういう目線で見てもらえればな、と思います。「ああ、こいつら必死なんだな」っていう。

土谷:何を見せたいのか分からなくなるからやめてもらえる?

――バランスの話が出ましたが、プロレスでも、3対3の試合ではタッチワークが大事になってくるんです。「俺が、俺が」という気持ちでいると、絶対に勝てない。それぞれが果たすべき役割がありますから。

土谷:急に何ですか!?

岡安:これ、『週刊プロレス』の取材ですか?(笑)

――だから、「1グラムの僕」というのはとてもいい表現だなと思いました。プロレスでフィニッシュに行くときも、「自分を出しすぎずに自分を出す」という1グラムの感覚が大切なんです。なんだか、お三方のあり方はとてもプロレス的だなと感じました。

土谷:めっちゃしゃべりますね!

岡安:おそらくこういうお笑いのサイトって、見てる方は女性の方が多いと思うので、一切意味が分からないと思いますよ……。

――すみません、興奮してしまって……。それでは最後に、ライブに興味を持っているという方に向けて、一言ずつ見どころを教えていただけますか?

岡安:3人のタッチワーク。そのバランスと……あと、本当に……。

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岡安:時は来た! それだけだ。

――おお!! まさに「お笑い闘魂三銃士」ですね。

岡安:寄せすぎちゃったわ(笑)。

――ありがとうございます。では、土谷さん、お願いします。

土谷:およそ1時間半くらいの長さなんですけど、それぞれの短編が全体を通して最後にはひとつの話になる、という感じにしたいと思っています。気軽に、映画を見る感覚で来てほしいですね。あと、僕たちのライブには仕掛けがあるんです。たとえば、当日配られるチラシの中に「変なチラシ」が紛れ込んでいて、それがネタに出てくる何かにかかわっている、みたいな。そういう仕掛けを含めて楽しんでほしいです。

――最後は、下池さん。

下池:時は来た。

岡安:もういいよ!(笑)

下池:僕らは今年で38歳なので、「オジサンががんばって汗をかいてるところ」を見てもらいたいです。

土谷:それを見たい層っているの?

下池:オジサンは見たいんじゃない? それこそ、俺らより3個下くらいのオジサンになりかけの人たちとか。「こいつらがんばってんなあ」みたいな。あと、過去のライブ映像もDVDで売っていたりするので、それを見てもらって「こんなに若い感じだったのが、あんなオジサンになっちゃったんだ!」みたいな変遷も楽しんでいただけたらいいですね。あと、会場の中に「子供を連れた髪の傷んだギャルっぽい女の人」がいたら、それはウチの嫁です。

岡安:その情報を知って、読者の皆さんはどうすればいいんだよ!

――分かります。「線」で見てほしいということですね。奥さんがいなかった頃の下池さんと、今の下池さんを比較することで、どう変わったのかも楽しめると。

土谷:……えっ、今度はプロレスで例えないんかい!

――ところで、最後にひとつ、皆さんにお願いがあるんですが。

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3人:はい、何ですか?

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――「ななめ45度!」っていう決めポーズがあるじゃないですか。あれを僕も一緒にやらせてもらってもいいですか?

3人:もちろんいいですよ! じゃあ、いきますよ。せーの……。

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4人:ななめ45度!(ズブッ)

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下池:グヘッ!

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梅沢:……。(ニヤリ)

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今年で13回目を迎える「ななめ45°」の単独ライブ。悲願となる初の『キングオブコント』決勝進出に向けて、最高のネタを(2本も)作ることはできるのか!? まだ9割できていないネタの運命を左右するのは、最後に乗せられる1グラムなのか!? オジサンの希望の星「ななめ45°」の集大成を、ぜひ会場で体感してほしい。

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ななめ45°単独ライブ『ポタージュサンド』

《日時》
2017/7/28(金)開場18:30/開演19:00
2017/7/29(土)開場14:30/開演15:00
2017/7/29(土)開場17:30/開演18:00
《会場》スターフィールド劇場(新宿三丁目駅より徒歩3分)
《住所》新宿区新宿2-13-6興亜ビルB1F
《料金》前売¥3,500(整理番号付き自由席)
《出演》ななめ45°(岡安章介、土谷隼人、下池輝明)
《主催》株式会社ホリプロコム
《制作協力》K-PRO
《チケット情報》K-PROまたはチケットぴあ(Pコード:459-341)にて発売中