「バブル女」のキャラクターで大ブレーク 平野ノラの芸人人生の原点とは

「バブル女」のキャラクターで大ブレーク 平野ノラの芸人人生の原点とは

「バブル女」の素顔はバリバリの体育会系

ロングのソバージュヘアに、太眉と真っ赤な口紅。巨大な肩パッド付きの赤スーツを身にまとい、大きな肩掛け携帯電話の受話器を取って「しもしも~」と言う。そんなインパクト抜群の「バブル女」のキャラクターで知られるのが、女性ピン芸人の平野ノラである。

1978年生まれの彼女はバブル時代とは無縁だが、ピン芸人としてさまざまなキャラクターを試しているうちにそこにたどり着いていた。父親が不動産業を営んでいて、彼女曰く「土地を転がしていた」という意外なつながりもあった。

32歳で芸人の道へ

平野は学生時代はバレーボールに打ち込むバリバリの体育会系女子だった。しかし、圧倒的な才能のある同級生を見て「プロになるのはこういう人なんだな」と思い、バレーボールの道をあきらめてしまった。

その後は、バレーボール以外で自分のやりたいことを見つけるための試行錯誤の日々が続いた。ミュージカル女優、ダンサー、役者などを目指そうとするが、自分には合わないと思って挫折を繰り返していた。

一度は就職をして社会人として働き始めたが、仕事にも身が入らず、鬱々とした日々が続いた。そんな中で、かつて思い描いた夢の1つだった芸人を再び目指そうと思い立ち、32歳でお笑い養成所に入った。芸人としてはかなり遅めのスタートだった。

がむしゃらに物事に取り組む根性

平野はほかの誰よりも真剣にお笑いに打ち込んだ。彼女がバラエティ番組に呼ばれ始めた頃、数少ないチャンスで迷わず前に出てきて、何とか結果を出そうともがく姿を何回も見てきた。どうにかして一刻も早く売れたいと思っていたのだろう。学生時代はバレーボールに打ち込んできたバリバリの体育会系である彼女には、がむしゃらに物事に取り組む根性が備わっていた。

少しずつキャラクターを薄め大人の女性タレントとしても確立

努力の甲斐あって、彼女は「バブル女」のキャラクターで大ブレークを果たした。「ワンレン、ボディコン、舘ひろし」という決めフレーズや、どんな話題にもバブル用語で返すという技を駆使して、一躍人気者になった。

その後は、数年かけて少しずつキャラクターを薄めていき、普通の格好でテレビに出るようになった。

その後、結婚と出産を経て、落ち着いた雰囲気の大人の女性タレントとして今も活躍している。妊活情報誌や女性誌の表紙を飾ったこともあった。平野は「バブルの向こう側」で順調な芸人人生を歩んでいる。

お笑いTVで、平野ノラの関連動画を観る。