世界のゆんぼだんぷ

世界のゆんぼだんぷ

ゆんぼだんぷがアメリカのオーディション番組『America’s Got Talent』に出演したそうです。番組の公式ツイッターアカウントで彼らのパフォーマンスが動画で見られるんですが、これがハチャメチャに面白い。

ゆんぼだんぷと言えば、だらしないポッチャリ体型の2人が霧吹きで湿らせたお互いの腹をぶつけ合い、「雨のしずくが落ちる音」を再現するネタで『とんねるずのみなさんのおかげでした』の「細かすぎて伝わらないモノマネ選手権」などに出演していた芸人です。そんな彼らが今回ついに世界進出を果たしたのです。

 

それにしても、アメリカ人の審査員や観客の異常なまでのノリの良さが面白い。彼らの芸を徐々に理解し始めて、ついには興奮のあまり、立ち上がって拍手喝采を送るところは、面白いを通り越してちょっと感動してしまうほどです。

 

あと、1つ目のネタを披露した直後に、審査員の女性が「ブー」とブザーを鳴らし、彼らに冷たく接するところも面白かったですね。『みなさんのおかげでした』の「お笑いイミグレーション」で、若手芸人が必死でネタを披露してとんねるずの2人に冷たくあしらわれる場面を思い出しました。あえて冷酷に切り捨ててしまう「イジり」の笑いの感覚というのは、日本でもアメリカでも同じなんですね。

 

いま世界で勝負している芸人はゆんぼだんぷだけではありません。自分の体の上でテーブルクロス引きをするという芸を持つウエスPさんも、イギリスのオーディション番組『Britain’s Got Talent』に出演して、日本人として初めて準決勝まで進んだことで話題になりました。

 

言葉を使わずに見るだけで理解できる彼らの芸は、もともと世界で通用する可能性を秘めていました。世界中の人々を虜にしたピコ太郎の「PPAPフィーバー」から2年。次に世界的なスターになるのは彼らのうちの誰かかもしれません。