ウルトラマンが一番キツい!? 知られざるヒーローショーの裏側

ウルトラマンが一番キツい!? 知られざるヒーローショーの裏側

今回お話をうかがったのは、ホリプロコム所属のお笑いコンビ「きつね」の淡路さん。淡路さんが過去にやっていたヒーローショーのアルバイトの裏側を語ってくれた。

0693-2

「僕は、着ぐるみを着てヒーローや怪獣に扮して子供たちを楽しませるアルバイトをやっていたことがあります。この仕事は『スーツアクター』と呼ばれています。ある時期に『仮面ライダー』や『戦隊もの』のスーツアクターをやっていました。いつ頃やっていたかを言うと、具体的なヒーロー名がバレてしまうので、それは秘密なんですけど。

 

ちなみに『ウルトラマン』をやっていたこともありますけど、あれが一番キツかったですね。あのマスクだと周囲がほぼ見えないですし、皮膚呼吸もしづらいので危険なんです。

 

あと、僕たちの仕事で気をつけないといけないのが、マスクの目の部分の手入れなんです。目の部分はガラスでできているので、湿気でだんだん曇ってきてしまうんです。だから、僕たちスーツアクターは、その部分にあらかじめシャンプーを塗って、いったん乾かしてからショーに挑むんです。それが曇りどめになるんですよね。この作業のことを業界用語で『面シャン』って言います。ちなみに、先輩のマスクの『面シャン』をするのは後輩の仕事です。人によってシャンプーをどのくらい濃くするかの好みもあるから、それに合わせないといけなくて大変ですよ。

 

スーツアクターとして働いていたことは、芸人になってからも役に立っています。そのときに覚えた殺陣の動きが漫才の中でも生きていて、動きにキレがあるってよく褒められます。事務所の先輩のななめ45°さんの単独ライブのときには、ヒーロー物のネタで殺陣のアドバイスもしました。いつかは、自分のネタにもヒーローショーのような動きを取り入れていきたいですね。」