「何かしら服を買って、この住所に来てくれ」 〜裸で監禁される編・後編〜

「何かしら服を買って、この住所に来てくれ」 〜裸で監禁される編・後編〜
それが人と人との付き合いである以上、それなりの修羅場は避けられない。今回お話を伺ったのは、サンミュージック所属のお笑いコンビ「夕暮れランプ」のさん。お笑い芸人でありながら元ホストという異色の経歴を持つ東さんが語ってくれた「ヤバい恋愛の体験談」とは………!?(【前編】はこちら!)
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壊れていく生活

服を全て切り刻まれ、パンツ一丁で部屋に監禁されてしまった東さん。外にも出られず、外部との連絡手段である携帯は隠されていて、他にすることがなくてテレビ見ているのだが、壊れてしまっているリモコンは思った通りのチャンネルを映してくれず、ストレスだけが溜まっていく。そんな生活が1週間以上続き「流石にもう頭がおかしくなる」と思った東さん。一応、その彼女が「お昼ご飯代ね」と言って毎日1000円を置いていってくれていたのだが、そもそも着ていく服がない為買いに行けず、お金だけが1000円ずつ溜まっていった。

プリズンブレイク

これはもう逃げる以外に手はないな」という結論に至った東さん。彼女が仕事に行っている間に家中を探し回って自分の携帯電話見つけ出し、電源を入れ、地元の同級生に「時間がないから詳しく説明は出来ないんだけど、とりあえず、何かしら服を買って、この住所に来てくれ」という、まるで映画のワンシーンのような連絡を取った。友人は当然驚いて「何のことだよいきなり!?」と返してきたが、切羽詰まっている東さんが「とりあえず服を持ってきてくれ」と頼んだ所、「何かあったんだな」と納得してくれたらしく、それからしばらく経ってピンポンが鳴った。
あ、友達が来た」と思い、飛び付くように扉を開けた東さんは当然パンツ一丁。それを見た助けに来てくれた友達は、ちょっとキレ気味で「急いで駆けつけてやったのに、なんでお前はリラックスしてんだよ!」と怒ったそう。そして、友人に服を貰った東さんは、そのまま脱出に成功した。

会ったことのある君を、探してる

逃げたというだけで、彼女とは正式に別れられた訳ではないというものの、それから10年の月日が流れ、ようやく「あんなこともあったなあ」と思えるようになった東さん。1か月、その彼女からフェイスブックでメッセージを受け取るまでは。
久しぶり」というメッセージに「怖っ!」と思った東さん。怖いけれど、無視するのは余計怖い為、その次の日に「おお、久しぶり!」という内容のメッセージを返信した所、向こうはもう既にフェイスブックを退会していた。彼女は「そのメッセージ送る為だけにフェイスブック始めて、そのメッセージだけ送って退会していた」のだそう。東さんはフェイスブックに自分の情報を全部載せてたので、もしかしたら、「ライブ中に客席を見てみたら、その彼女が座っている」などという事態もあるかもしれない……。