【前編】歌舞伎町のキャッチに16万9000円をぼったくられた童貞の話

【前編】歌舞伎町のキャッチに16万9000円をぼったくられた童貞の話

欲望が渦巻く街、歌舞伎町。今回お話を伺った、太田プロダクション所属のお笑いコンビ「イノセントキラー」の岸井さんは、とある体験をすべく歌舞伎町を訪れ、16万9000円をぼったくられたというツワモノ。

我々が知る限り最高額のぼったくられ方をした岸井さんの身に起きた悲劇を、前後編の二週に渡ってお送りしていきたい。

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「僕は元々、今の事務所に入る前に、東京アナウンス学院というお笑いの養成所に通っていたのですが、その時に講師の先生から言われたあることが原因で、16万9000円をぼったくられるハメになってしまったんです」

夜の街に繰り出した理由とは?

「僕は今21歳なんですけども、彼女居ない歴イコール年齢の童貞なんです」と突然カミングアウトしてくれた岸井さん。そのことに関して、講師の先生から「20歳を越えててそれはやばいぞ」と心配され、なんと夏休みの宿題として「店でも素人でも何でもいいから(童貞を)卒業してこい」と命じられたのだそう。

え、面倒くさいなあ………」というテンションになった岸井さん。21年続いていた童貞生活が急激に変化する筈もなく、宿題のことを放置したまま夏休みが過ぎて行ったある日、「そろそろやっておかないとやばいな」「また馬鹿にされるのも面倒だな」と思い立ち、(同じ養成所の)一個下の後輩を二人連れ、三人で夜の街に繰り出したのだ!

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目指すのは、新宿「ドンファン」

爆笑問題田中さんに憧れてお笑いの世界に入ったという岸井さんは、田中さんが「実はお店で(童貞を)卒業した」という情報を耳にし、田中さんが行ったのと同じ、新宿の「ドンファン」へと行くことを決意したのだそう。東口を抜け、そこを目指して歌舞伎町に入った所、岸井さん率いる3人は早々にキャッチの方に声を掛けられてしまった。

聞き流して行き先へ急げば良いものの、浮き足立っている岸井さんはキャッチの話をまんまと聞いてしまったのだ。そればかりか、「実は僕、これから学校の課題で童貞を卒業しようと思って、ドンファンっていうお店に行こうとしてるんですよ」「結構予算とかもあるんで、初めて一発かまそうかなと思ってるんですよ」と全てを喋ってしまったのだ!

すると、「うちはドンファンよりも、もっと安くて良いお店だよ」という典型的な営業トークが始まり、3人は見事に乗せられてしまったのだという。

人気が少ない所に連れて行かれ、そこで女の子の写真を見せられ「気に入った子を選んでいいよ」と告げられた岸井さん一行。真剣に選びに選び抜いた末に「じゃあ、この子で!」と決めた所、紹介料として6万円先払いで払わされた。

完全に典型的なぼったくり

(その時は)もう気が急いてて、疑うことすらせずに二つ返事で6万円を払ってしまった岸井さん。ちなみに、選んだ女の子によってグレードがあり、後輩のふたりははちょっと安めだったようだ。

そして、お金を払い終えると、とあるビルへと案内され「この中にレンタルルームがあるから、そこに入って待っていて下さい」と告げられた。ビルに足を踏み入れた瞬間にキャッチの姿は消え、引き継ぐようにして新しく現れたレンタルルームのスタッフらしき人物が、部屋に入ってきた岸井さんに、レンタルルームの使用料として9000円を支払うことを要求してきたのだという。

風俗のシステムを何ひとつ知らずに来てしまった岸井さんは「あ〜、まあ、そんなもんなのか」と思い、何も疑うことなく9000円を払ってしまった………

(【後編】へ続きます)