『女芸人No.1決定戦 THE W』決勝で見せた新しい形のネタが話題!Aマッソが作る不思議な世界

『女芸人No.1決定戦 THE W』決勝で見せた新しい形のネタが話題!Aマッソが作る不思議な世界

独自の道を行く唯一無二の女性コンビ

Aマッソは幼なじみだった加納と村上の2人から成る女性コンビである。甲高い声でまくし立てるように話す加納と、いつもほほえみを絶やさず穏やかな雰囲気をかもし出す村上。対照的なキャラクターの2人が、実験的な要素の強い独創的な漫才やコントを演じている。

『女芸人No.1決定戦 THE W』の決勝で見せた「映像漫才」で話題に

基本的には加納がツッコミ、村上がボケを担当することが多いが、ネタによって役割は入れ替わり、ツッコミがいない場合もある。ネタ作りを担当する加納が鋭い言語感覚と発想力を生かして、見たことがないような種類のネタを量産している。

その1つが、2020・2021年の『女芸人No.1決定戦 THE W』決勝で見せた「映像漫才」である。2人がスクリーンのような背景の前で漫才をしていると、そこに映し出された映像や音響が漫才のネタと絡み合って、不思議な世界を構築していた。漫才、コント、漫談といった従来の演芸のどのジャンルにも属さない新しい形のネタだった。

YouTubeなどで多彩な活動を展開

Aマッソの活動には「独立独歩」という言葉がよく似合う。今どきの芸人としては珍しく、2人とも個人ではSNSを使っておらず、プライベートの情報や自分の考えを一切発信していない。

その一方で、早い段階からYouTubeでの発信には携わっていて、2016年開始のインターネット番組『Aマッソのゲラニチョビ』では、前衛的なお笑い企画を手がけてきた。彼女たちの友人としてフワちゃんが出演して、大ブレークのきっかけになったのもこの番組である。

YouTubeの『Aマッソ公式チャンネル』でも、その路線を引き継いでさまざまな企画を行っている。加納はエッセイ本『イルカも泳ぐわい。』を出版しており、エッセイや小説などの執筆業でも評価されている。

たくさんテレビに出て有名になることを一義的な目標とする若手芸人が多い中で、Aマッソはそれとは違う方向で多彩な活動を展開してきた。

自分たちが面白いと思うことにただ突き進む

あくまでも自分たちが面白いと思うことを表現したいという素朴な思いがあり、ライブもYouTubeもテレビもラジオも文筆業も、すべてはそのための手段として存在している、というふうに見える。独自の道を行くAマッソは、ある意味で誰よりも純粋にまっすぐに進んでいるだけなのかもしれない。

お笑いTVで、Aマッソの関連動画を観る。