人見知り芸人が「このままじゃヤバい!」と思った出来事とは!?
今回お話をうかがったのは、ホリプロコム所属のお笑いコンビ「ベビーシムズ」のじつもりさん。人見知りが引き起こしたとんでもないトラブルとは!?
「僕、すっごい人見知りなんですよ。芸人としては致命的かもしれませんが、昔からずっと人見知り。どれくらい人見知りなのかというと、象徴的なエピソードがひとつありまして。大学生の頃はサッカー部に入っていたんです。それで、入ってすぐに合宿に行ったんですよ。先輩たちが運転して、新入生や他の先輩が乗り込んで、みんなでワイワイ楽しみながら合宿地までドライブをしていたんです。そしたら、運転している先輩のひとりが完全にテンションが上ってしまって、高速のインターチェンジの大きめのカーブに結構なスピードで差し掛かっていたんです。僕は人見知りだったので、ほとんど会話には加わらず、一歩引いたところからそのワイワイを楽しんでいたんですけど、冷静に車を見ていると、『あ、これ、結構スピード出てるな。ヤバいな』と思っていて。でも、先輩たちは舞い上がっているから、そのことに全く気付いていなかったんです。
『うわ、これマジで危ないな』と思いながらも、人見知りなので『先輩危ないですよ』『これ、スピード出しすぎですよ』と言い出せず……。それで、そのままカーブに差し掛かったんですけど、案の定スピードが落ちなくて、そこでようやく先輩が事の重大さに気付いて『わー! ヤバいヤバい!』とハンドルを切り出したんです。僕はガードレール側に座っていたんですけど、車体がかなり傾いて、もう、僕の目の前ぐらいにガードレールが来ていて。でも、ギリギリでなんとか持ちこたえて、事故はおろか、ぶつかりもしなかったんですよ。本当に運が良かったと思います。
少なくとも僕だけは、事故が起きるかもしれないと事前に分かっていたわけじゃないですか。でも、人見知りすぎて注意できなかったんですよ……。『自分の命』と『人見知りによる恥ずかしさ』を天秤にかけたとき、恥ずかしさが勝ってしまったんです。もしも事故が起きていたら、僕はガードレール側だったので死んでいた可能性もあると思います。合宿地に着いて車から降りた瞬間、『ああ。俺、もう、来るとこまで来てしまったな』と悲しくなりましたね。皆さんは絶対に『危ない!』って言わなきゃダメですよ。僕も、もしも同じようなことがまた起きてしまったときには、今度こそがんばって注意してみますから」