愛情の裏返し!? 服を切り刻まれパンイチで助けを求めた話
今回お話を伺ったのは、サンミュージック所属のお笑いコンビ「夕暮れランプ」の東さん。お笑い芸人でありながら元ホストという異色の経歴を持つ東さん。裸で部屋に監禁された!?地下アイドルと付き合っていた!?そんな、ヤバい恋愛の体験談とは………?
―――ヤバい恋愛の話をお持ちだと伺いました。
結構前、10年近く前なんですけども、実は僕、ホストをしていまして。これはその頃の話なんですけども、やっぱりその、お客さんであったりとか、いわゆる女性と交流を持つことがものすごい多い時期だったんです。僕がホストをやめるきっかけにもなった話でもあるんですけれども、当時ものすごく束縛の激しい彼女がいまして、その子は美容師だったのですが、帰ってくるのが夜遅くだったんです。ホストだから当然、僕が仕事に行くのは夜だったので、もう本当に入れ違いくらいの、すれ違いの生活をしていて、毎晩僕が仕事行くときには向こうはもう、泣いてしまうんです。
―――「寂しい」ということですね?
「私が一人で寂しく寝てるのに、あんたは仕事だからって言って他の女と酒飲んで」みたいな感じで。元々それ知ったうえで付き合ってたのに、なんで今更言うてくるんやろうみたいに思いましたね。まあそれでも、最初2週間3週間くらいは同棲してたんですけど、それがある日、彼女がヒステリーを起こしちゃったみたいで、「行ってきます」って言ってドア閉めて、鍵ガチャンって閉めた瞬間に、中から「うぎゃー」って叫び声が聞こえたんです。
―――とうとう爆発してしまった?
叫びながら、家のものをバンバン倒してたんですよ。電子レンジを倒すは、冷蔵庫も倒すは、テレビも叩き付けて、リモコンは投げつける、みたいな感じで、家の壁がどんどん壊れていきまして………
リモコンは「8押してるのにボリュームが下がる」とか、「7押したら電源切れる」とかおかしくなってしまって。電子レンジも、普通はヴーンって音の後に「チン」て鳴るじゃないですか?あのチンがもう鳴らなくなってしまって、「いつ終わったんだよ温め!」みたいな状態になっていて、「もうこれ、ホンマにあかんな」と思ったんです。
それをきっかけにヒステリーを起こすのが半ばいつものことみたいになって、「行ってくるわ」って言って、ガチャって鍵したら、また中から「うわー」っていう叫び声が聞こえてくる。「あ~、いつもの奴だ」と思って、ガチャって開けたら、いつもより暴れ方がひどくて、一応止めようとするんですけど、向こうはもう、灰皿やら何ならをめちゃくちゃに投げてきてるから、あんまり近寄れないんです。怖くて。元々女子バレーをやっていたから、結構腕力があって。
それで、マンションの三階に住んでたんですけど、最後には抱えたレンジまで投げ付けてしまって、それが窓ガラスをドーンと突き破って、そのまま外の駐車場にばこーんって落ちていったんです。その瞬間、下に落ちていった電子レンジが「チーン」って鳴ったんですよ。その音で俺も「もう駄目だな………」と思いました(笑)
―――結果的にその方とはどうなったんですか?
えらいことなりました。警察もきて、何があったんやと。そうしたらその子はずっと、なんていうか、がーって頭かいとるような状態で。
でも、僕も仕事に行かないといけなかったし、何よりも、それでもまだ一緒にいたいって気持ちが多少あったんで、詳しいことは話さずに………
―――その当時は?
当時は、です。「じゃあ、悪かった」と。でも、僕もちょっと開き直ってしまって、「わかった。もう仕事辞めるわ。その代わり、そんなに言うんだったら、俺を養え」と、その彼女に言ったんです。もう半分くらい自暴自棄になって。そうしたら向こうも「分かった」って言ってきて、そこから、言ってしまえばヒモ生活の始まりです。向こうは当然、昼は仕事行くんです。その間、僕はずっと家にいる。
っていうのも、外も出歩けない状態になってまして。服をパンツ以外全部切り刻まれて、家から出れない状態だったんですよ。
―――それはすごいですね。出て行かれないようにする為に?
そうなんですよ。常にパンツ1枚。上半身裸。
―――半裸!?
半裸です。ずっと半裸です。
外にも出れないし、携帯は隠されてるし、他にすることがなくてテレビ見てるんですけど、如何せんリモコンは思った通りのチャンネルを映してくれないから、もうずっとストレスだけがたまる生活で、それが1週間くらい続くと「もうさすがに頭がおかしくなる」と思いました。
一応、その彼女が、お昼ご飯代って言って毎日1000円置いてくれてるんですけど、いや、裸だから買いに行けないんですよ。だから、お金だけ貯まっていく。1000円、1000円、1000円。
「もうどうしよう」ってなって、これはもう逃げる以外に手はないなと思って、彼女が仕事に行っている間に家探しみたいな感じで、家中を探して自分の携帯電話見つけ出して、電源を入れて、地元の同級生に「あんまり詳しく説明する暇はないんだけど、とりあえず何かしら服を買って、ここに、この住所に来てくれ」って連絡をしました。向こうは当然驚いて「何のことだよいきなり」って言ってるんだけど、なにせこっちは切羽詰まってるから「とりあえず服を持ってきてくれ」って頼んだら、「なんかあったんかな」って納得してくれたみたいで、それからしばらく経ってピンポンが鳴ったんです。
「あ、友達が来た」と思ってぱって開けたら、僕がパンイチなんですよ。それを見た助けに来てくれた友達はちょっと切れ気味で「なにちょっとリラックスしてんだよ!」って怒られるっていう………
それで、そこで服を貰って、脱出に成功するっていう感じなんですよ。
そういう彼女が当時いました。
―――それで、逃げたというだけで、彼女さんとは正式に別れられた訳ではないんですね?
そうですね。もしかしたら探してるかもしれないですね。
―――この記事を見て、また捕まる可能性もありますね。
結構前の話なので、大丈夫だと思います。
10年まではいかないですけど、それくらいです。
―――それでも、怖いエピソードですね。
怖いですよ、本当にに。
でもその彼女から、それこそフェイスブックでメッセージが来たんです。「久しぶり」って来たんです。「怖っ!」て思って。怖いけど、とりあえずこれで何もしないのは余計怖いから、その次の日ですよ、次の日に、「おお、久しぶり!」って感じで送ったら、向こうはもうフェイスブックを退会しとったんですよ。
―――こわっ!
めちゃくちゃ怖いんですよ。
だから多分、そのメッセージ送るためだけに1回フェイスブック始めて、そのメッセージだけ送って退会してるんですよ。めちゃくちゃ怖いんですよ。
―――それは最近の話ですか?
1か月も経たないくらい前の話です。めちゃめちゃびっくりしました。
―――あの~、こんなことを言っていいか分からないのですが、もしもライブ中に客席いたら怖いですね。
ちょっと!
なんてこと言うんですか。なんてこと言うんですか!
―――最悪な再会のパターンとしては、そういうことありますよね。フェイスブックを見られたってことは、色々と分かられてしまっているんでしょう。
そうですね。
うわ、鳥肌立ちましたよ………
この仕事してるのも知られてるんです。フェイスブックには自分の情報全部載せてたので。めちゃめちゃ怖いです。何もないことを願ってます、本当にに。
―――なんていうか、史上最恐の束縛女ですね。
いや、そうですよ、本当に。
―――これを記事にしてしまって、彼女怒りませんかね?
多分大丈夫だと思います。
まあ、どっかしらでまた見てるんでしょうね。
―――怖い!
メッセージ送るだけ送って退会してるってめちゃめちゃ怖かったですね。
ありえないですもん。
フェイスブック上で友達にもなってないひとからメッセージって、普通は来ないじゃないですか?なんか聞いたことない通知音で、見たことない所にマークついてるからなんだろうって思ったら「メッセージが来てます」みたいな。それで、当時の元カノの本名の名前でパンって出て、「久しぶり」とか来てて。
―――「携帯を隠す」とかはまだまだ想像がつくのですが、今の話を伺っていて、「服を切り刻む」っていうのが衝撃的でした。しかも、パンツしか残さない。出歩けないことが分かっているのに、なぜご飯代を1000円だけ渡すのか(笑)
だから、おかしいんですよ。なんかその、「閉じ込めたい」っていう束縛と同時に、愛もあるから「これで何か買いなさい」って言う母性的な部分も多少あったんでしょうね。
―――暴力を振るわれたり、とかはなかった?
暴力は振るわれてないです、一切。物に当たるだけ。
暴力というか物を僕に投げつける。直接的じゃない、飛び道具を使う暴力。あっちにしたら、罪悪感があんまりないんで、余計怖いですよ。