新・鉄道芸人が教えてくれる「東京と大阪の電車の違い」とは!?

新・鉄道芸人が教えてくれる「東京と大阪の電車の違い」とは!?

今回お話を伺ったのは、サンミュージック所属のお笑いコンビ「ハンセンナンセン」の椋橋さん。多くの先輩芸人たちがひしめき合う業界である「鉄道芸人」への参入を目指す新進気鋭の若手芸人である椋橋さんが教えてくれる「東京と大阪の電車の違い」とは!?

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風情がある気がします

東京と大阪の電車の最も大きな違いは、東京は新車が出るとすぐに置き換えるのに対して、大阪では、仮に新車が出ても多くは作れない為、「50年近く走っている電車」と新車が並行して運行しているが通常なのだそう。東京で電車に乗ってる人のイメージからすると、例えば山手線は「緑の電車」、京浜東北線は「青の電車」という風に、一個のパターンが決まっていることが多いが、それは、新しいもので統一して使っているからなのだそう。対して大阪は、国鉄時代の鉄道が未だに第一線で走っている。しかも、あくまでも各駅停車専用で、快速だけは新しい車両で統一している、という訳でもなく、快速電車としてもバリバリ使用されているのだ。

実際に聴いてみてください

他にも、東京の電車が通過する時に聞こえて来るのは、とても軽い「ヒューンヒューン」という音なのだそうだが、大阪の電車の場合は「パァー」というモーター音がする。東京のそれと比べると嘘みたいな騒音で、「隣の駅からでも聞こえるんじゃないか」というモーター音が鳴り響き、ようやく通過していくのだそう。それも大阪の電車の見所のひとつだと椋橋さんは語る。田舎になれば、ディーゼル車などのより大きな違いが出るのだが、意外と東京と大阪のような大都市間でもこれぐらい差があるんだと驚かずにはいられないという。行先表示ひとつ取ってみても、東京では殆どがLEDによる表記に統一されてしまっているが、大阪は今でもまだ回転式のものが使われている。

地域性が出る

同じ大都市なのに「どうして大阪では古いものを使い続けるのか?」という問いに対して、椋橋さんは「多分ですが、人の、大阪の人情というか。『古いものはとことん使いましょう』みたいな精神じゃないかと思いますね」と答えてくれた。

 

と言っても、古い電車も、ドアチャイムが鳴るようになっていたり、中の案内版は電光掲示板に変わっていたりなど、新しく更新されているのだそう。外見は「古いなあ」という感じでも、入ったら新車とほぼ変わらない。そこでコスト削減を図ってるのが西、「先に新車作りましょう」「古いのは西、地方に渡しましょう」というのが東。その為、東京で活躍していた車両は大阪に貰われていることが多く、国鉄時代の列車が今でも沢山走ってるのが大阪なのだという。