馬術芸人が語る「乗馬あるある」

馬術芸人が語る「乗馬あるある」

今回お話をうかがったのは、ケイダッシュステージ所属のお笑いコンビ「トリグミ」の比嘉さん。馬術芸人が語る馬の魅力とは!?

トリク-ミ比嘉①

「中学生の頃、競馬がすごい好きだったんです。それこそ、当時で言ったら『オグリキャップ』とかのファンで、走っている姿を見ているうちに『自分も馬に乗りたい』と思うようになったんです。それで馬術部のある高校に入って以来、高校3年間と大学の2年半を合わせて、全部で5年半ぐらい乗馬をやっています。狭い世界なので、今の馬術界で活躍されている有名な方の中に知り合いも多いです。『UMA LIFE』という業界誌でライターとして記事も書いています。

 

競馬の世界では『馬が7割、人が3割』だとよく言われるのですが、馬術もそれに近いところがあります。でも、これは「7:3」の中で人間が3割の能力しか必要ないということではないんです。馬が本来持っている能力を全開で出させるための技術はやっぱり完璧に必要なんですよ。ちゃんと10持っている中で、でも馬が主役だから自分は一歩引いて3でいいよ、って感じなんです。人間がやるべきことはいっぱいあります。馬の邪魔にならないようにしつつ、馬をやる気にさせなければなりませんから。

 

乗馬クラブの中には『乗る専門』みたいになっている人もいます。そういう人は、馬に鞍をつけたり手入れをしたりするのをほかの人にやらせています。ただ、僕の印象では、そういう人ほど乗馬があまり上手くないイメージがあります。基本的には自分が競技に持っていく馬は全部自分で管理しないといけないんです。上手い人はパッと見ただけで『右前足が腫れている』などということがすぐ分かるんですよ。それが分かるようになるまでには、馬とたくさんの時間を過ごさないといけません。バイクや車と違って、馬は生き物です。時間と愛情をかけて心を開かないと、乗りこなすことはできないんです」