春の改編で注目すべき番組とは?

春の改編で注目すべき番組とは?

春はテレビの改編シーズンです。多くの番組が終わっていく一方で、新しく始まる番組もあります。今回の改編で各局のバラエティ系の新番組を見ていて気付くのは、若手芸人が大勢出てくる番組が少しずつ増えてきている、ということです。具体的な番組名を挙げると『バクモン学園』(テレビ朝日系)、『新しい波24』(フジテレビ系)、『ウチのガヤがすみません!』(日本テレビ系)などです。

 

バクモン学園』は、若手芸人が作ってきたオモシロ映像に順位を付けて、ランキング形式で発表していく、というもの。『新しい波24』は、次の世代のスターになると期待される「ゆとり世代」の芸人を集めてコントや企画を行う番組。『ウチのガヤがすみません!』は、芸人たちがゲストの興味を引くようなものをプレゼンしていくという番組です。それぞれ番組の内容は違いますが、有名無名を問わず大勢の若手芸人がスタジオに集められて、何らかの企画に挑戦する、というフォーマットは同じです。

 

ここ数年、テレビではこういう番組があまり見られませんでした。テレビでは芸人の地位は年々上がっていて、ひな壇などでも確実に一定のポジションを占めるようになっていますが、それはごく一部の売れっ子の話。ほとんどの若手にとっては、新しく出てくるためのチャンスすらほとんど与えられないような状態が長く続いていたのです。

 

しかし、最近、ブルゾンちえみみやぞんなどをはじめ、何らかのきっかけをつかんだ若手芸人が爆発的に売れていくというケースが目立つようになり、テレビでも次世代の芸人を発掘したいという気運が次第に高まってきたのではないかと思います。

 

先ほど挙げた3つの番組は、いずれも深夜番組であり、ターゲットとしているマーケットはそれほど大きくはありません。しかし、ここで何らかの結果を残せば、次に進むためのチャンスが得られるのは間違いありません。「若手芸人の見本市」として、これらの番組は一通りおさえておいたほうがいいのではないでしょうか。