あなたは『ミケぽちゃ』を知っていますか?

あなたは『ミケぽちゃ』を知っていますか?

 

―――痩せる方向に向かわずにキープする所が流石です。さて、次の質問に移りましょう。「100キロの女性しか参加できない婚活ナイト」、体重計が置いてあって、厳しく計られる。足りない女性が来て水を被ろうとしていた。詳しく説明していただきましょうか?
イベント名は出したらダメかも知れないんですけど、「ぽっちゃりねるとん」って言いまして、10年間続く、ぽっちゃりの女子とぽっちゃり好き男子の婚活イベントがあるんです。

 

―――10年間もある!?
はい。

実は私、2年前にそのスタッフをやってたんです。

 

毎回そのイベント毎にジャンルがあるんですよ。「プチぽちゃ編」とか、「中ぽちゃ編」「激ぽちゃ編」。どういう意味か分からないと思うので説明しておきますと、「プチぽちゃ」っていうのは80キロぐらいのぽっちゃりさんをプチぽっちゃって言うんですね。

 

―――80キロでも「プチ」ぽちゃなんですね。
はい。プチぽちゃです。
そして、「中ぽちゃ」が90キロ。その上の「激ぽちゃ」が100キロ。

 

―――100キロオーバーが「激」。
あとは、私みたいな3桁のぽっちゃりは、「ミケぽちゃ」っていうんですよ。

 

―――三桁だから「ミケ」!(笑)
3桁のぽっちゃりでミケぽちゃ。

 

それで、やっぱり、ミケぽちゃって日本人にはあまりいないんですよね。日本人の体質からしたら、100キロ超えるって、結構、壁があるんです。才能なんですよ。100キロの壁を超えるのは難しいんで。100キロ超えなると、ぽっちゃり好きの男性から、圧倒的にちやほやしてもらえるんですよ。

 

―――要はレアなわけですね。

そうです。

レアなんです。

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ただのデブからレアなデブになれるんで。ミケぽちゃの会の時は95、6キロの女の子とかは、その会に入る前にめっちゃ食べてきたり、水がぶ飲みして、とりあえず100キロ超えるように頑張ってくるんです。ボクシングの逆みたいな感じで体を作ってきて。

 

それで、何とかして行くんですけれども、ぽっちゃりって何が魅力かっていったら、おっぱいが魅力なんですよね。でも、やっぱり、100キロを超えてくると、その、ウエストと胸の差が無いんで、実は、裏でコルセットを巻いてたりするんですよ。

 

―――コルセットを巻いて、盛るわけですね?
私がスタッフでトイレに行ったときに、トイレの中から「うーん、うーん」ってうめき声が聞こえてて、「あれ、何か苦しいのかな」と思って「大丈夫ですか?」って言ったら、急に扉が開いて「すいません、コルセットの後ろ締めて下さい」って言われて。「ええ?」ってなるじゃないですか。まあでも、お願いだから「わかりました」って締めたんですよね。

 

それで、そのままスタッフやってたんですけれども、普通の婚活パーティーと一緒で、1:1でしゃべっていくんですけども、そのコルセットの彼女が、私がMCで喋っている時に、近くにいてずっとその子を見てたんですけど、笑う度にコルセットが締めつけられたみたいで、過呼吸になってたんですよ。「あっはは!」「はぁはぁ」みたいなことになってて、「かなり無理してるなあ」って思って。

 

じゃあ皆さん。乾杯しましょう」「カンパーイ!」って声を出した時に、その子の近くから「パーン」って音がして、誰かが「何かが爆発したぞ!」って叫んで、皆パニックになっちゃうから「とりあえず皆さん外にお願いします」って言って、会場から逃げたんです。

 

―――そんなに大きな音がしたんですか?
パーンッて。

まあちっちゃかったんですけど、爆発的な感じの音に聞こえて。歌舞伎町っていう場所柄、何が起きるか分からなくてちょっと怖かったんです。外に出てしばらくして、スタッフさんに会場を見にいってもらったら、スタッフさんが「あの、すいません、これが落ちてました」って言って出してきたのが、コルセットの破片。そのコルセットが笑った瞬間にパーンッて砕けて、スカートの下から落ちてたみたいなんです。そういう事件もあったりしましたね。