川に突き落とされ、食事も与えられず…史上最悪の留学体験

川に突き落とされ、食事も与えられず…史上最悪の留学体験
今回はかなりダークな話をお送りするので、是非とも心して読んで頂きたい。サンミュージック所属のお笑い芸人「武家の女」さんが語ってくれたのは、高校時代にホームステイで訪れたオーストラリアで遭遇した最低最悪のホストファミリーにされたあまりにも酷すぎるいじめのエピソードだ。
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Bグループ

高校2年生の時に2週間のホームステイオーストラリアを訪れた武家の女さん。「英語ができるグループ」と「英語ができないグループ」に分けられ、それぞれのホストファミリーに迎え入れられることになった。もともと帰国子女である子や、ホームステイ経験がある子は英語ができる「Aグループ」、初めて行くだとか、英会話もそんなにできない子は「Bグループ」に入れられる。それに合わせ、ホームステイ先の家族も、英語ができる子しか受け入れない所と、英語ができない子しか受け入れない所という具合に分かれていたそうだ。武家の女さんは英語ができないBグループに分けられ、そういうホストファミリーの所に行ったのだが、そこでまず彼女は、食べ物を与えて貰えなかったのだという………

支援金目当ての悪質な家族

ホストファミリーにはもちろん、良い家、良い人も沢山いるのだが、子供を受け入れることで政府から支援金が貰える為、お金だけを目当てにしている人たちも少なからずいるのだそう。武家の女さんが訪れた先もそういうひとたちで、英語ができない子の方が、英語できなくて喋れず「コミュニケーションを取れないから逆らわないだろう」と、あえてBグループの子供を選んでいたのだ。
朝は牛乳と少量のオートミールで、昼はちっちゃい青りんご1個。夜はパサパサの、ほんと手のひらよりもっとちっちゃいくらいのパサパサのステーキだけ。
他の同級生達が家でいっぱい食べさせられ「太ってきちゃった」と言っている中、武家の女さんだけはいっつも食べ物を与えてもらえなかったんで、どんどんガリガリになってきてしまい「こんなことあるのかな」って思いつつも、2週間ここで頑張る他ない以上、なんとか信じようと思った。
Aグループの子たちが、「学校終わりにみんなでデパートに行った」とか「買い物に行った」とか「マクドナルドの店員の体験をやった」など楽しそうなことを色々とやっていた中で、武家の女さんは、ただひたすらにホストファミリーの家業の手伝いをさせられていたとう。どこにも連れて行かれずに、ずっとレンガを積み立てながら、「あれ、これ絶対おかしいよな」と思いつつも、英語力が無いから言い返せず、ぐっと堪えるしかなかった。

置き去り

1週間くらい経った頃、デパートに連れて行かれた武家の女さん。ホストファミリーの人に「ドントムーブ、アイルビーバック」「ドントムーブ」と言われ、そのままひとりでデパートに2時間放置された。知らない場所だから待つ他になく、泣きながら、そこでホストファミリーを待った。一見すると人当たりはいいし、露骨な暴力は無いものの、明らかに「おかしいな、おかしいな」って訝しんだ。そうやって、なんとか2週間をやり過ごして、「ああ、こんなもんかな」と思っていた。
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ダイジョーブデースカ

ホームステイの終わりが近付いていた最終日の前日。そのファミリーが「川に行こう」と言ってくれて、川に遊びに行った所、水上ボートがあり、それに乗せてくれたのだという。「あ、やっぱりいいホストファミリーだったんだ」「やっぱりどっかに連れてってくれるよな」って思いながらそのボートに乗っていた所、そのホストファミリーの14歳のケイティという子に、バーンと川に突き落とされた
ダイジョーブデースカ、アハハハハ」と笑われ、引き上げられて「大丈夫です、オッケーオッケー」と返すと、またボートが進み、そうしたらまたしても突き落とされて「ダイジョーブデースカ」と笑われるのを何回も繰り返された。最後の最後に本当のいじめを受けた武家の女さんは、最終日は日本に帰れることが嬉しくて、大号泣して帰ったという。
怪我はしていないし、お金も絡んでいた為、親にも言えず先生にも言えず、自分の英語力がないせいなんだと思うしかなかった。ぐっとこらえて頑張ったものの、もう二度とオーストラリアには行きたくないと語った武家の女さん。あの「ダイジョーブデースカ」が今でもトラウマになっている。良いホストファミリーも沢山いるが、中にはこういう悪質な家族もいる為、是非とも気を付けて頂きたいと警告してくれた。