うしろシティ 惜しくも解散となった本格派コント芸人の次の活躍のステージ
解散が惜しまれる本格派コント芸人
松竹芸能と言えば老舗の芸能事務所であり、お笑いの世界でもその名を確立している。そんな松竹芸能の若手芸人で最近よくテレビで見かけるのは、安田大サーカスのクロちゃん、ヒコロヒー、みなみかわといった個性的なキャラクターを持っている人ばかりだ。
そんな松竹芸能の中で、比較的キャラクターが薄いにもかかわらず、ネタの面白さが評価されて多くの人に愛された若手芸人がいた。それがうしろシティである。2009年に結成されたうしろシティは、金子学と阿諏訪泰義の2人組である。
『キングオブコント』でも三度決勝へ
彼らは、結成してすぐにコントが面白いと評判になり、多くのネタ番組に出演していた。2012年には『NHK新人演芸大賞』演芸部門で大賞を受賞、『キングオブコント』では2012年、2013年、2015年と三度も決勝に進出した。
若手の注目株として脚光を浴びた彼らは、フジテレビの深夜のコント番組『バチバチエレキテる』のレギュラーにも選ばれた。ここでは、のちに売れっ子になるニューヨーク、EXITのりんたろー。などと共演していた。
実力は認められていたのだが、うしろシティと言えばネタのイメージが強く、ネタ番組以外のバラエティ番組ではあまりコンビとしての持ち味を発揮することができなかった。
個人の活動が増えていく
そんな中で、料理を得意とする阿諏訪が、有名店の料理の味を再現する「サイゲン大介」というキャラクターでバラエティ番組で大ブレークを果たした。さらに、世の中でキャンプブームが起きたのに伴って、キャンプを趣味にしている阿諏訪もそこに関連した個人の仕事がどんどん増えていった。
また、金子の方も、2019年にフィンランド・ヨエンスーにて行われた「第1回ヘヴィメタル編み物世界選手権」で優勝を果たした。それぞれのソロ活動が目立つようになり、コンビとしての印象がどんどん薄くなっていった。
そして、2022年4月にうしろシティは解散した。コントの腕には定評があっただけに、解散を惜しむ声も大きかった。彼らは今ではそれぞれが個人として活動の幅を広げている。
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