元・万引きGメンの芸人が語る「万引き犯の見分け方」
今回お話をうかがったのは、太田プロダクション所属のお笑いコンビ「旭川グリーンンボーイズ」の鈴木さん。元万引きGメンが語る万引き犯を見分けるコツとは!?
「僕は昔、お店の中で万引きする人を見つけて捕まえる、いわゆる『万引きGメン』の仕事をしていたことがあるんです。仕事のときには、雑誌を服の中に入れています。なぜなら、逆上した犯人にお腹を刺されるおそれがあるからです。実際、万引きを見つけて注意したら刺されたっていう事件は多いですし、僕の先輩は1人、それで亡くなっているんです。
ずっとこの仕事をしていると、『この人はやるんじゃないかな』というのが自然に分かるようになってきます。注意するポイントはまず『目が合うかどうか』ということです。目が合ったら、必ずその人をつけるべきです。その中からだいたい5割ぐらいは実際に万引きをしますから。そもそも普通に買い物に来ている人は、自分が買いたいものを探しているだけだから、他人と目が合うことなんてあんまりないんです。だから、目が合うだけでだいぶ怪しいと考えていい。あと、万引き犯には意外とお金持ちが多い、という傾向もありますね。本当に生活に困っている人が万引きする場合のほうが少ないです。僕が働いていたときにも、見つかった万引き犯はゲーム感覚でやっている人がほとんどでした。
万引きGメンの仕事をやっていて困るのは、僕ら自身が店員さんに怪しまれて通報されてしまうことがある、っていうことです。店長さんにしかその存在を知らせないことが多いので、店員さんから見ると、店内をずっとウロウロしている怪しい人に見えるんです。ちなみに僕も、今までに5回ほど通報されたことがあります」