【後編】歌舞伎町のキャッチに16万9000円をぼったくられた童貞の話
既に女の子の紹介料として6万円を支払っている岸井さん。案内されたレンタルルームでは更に使用料として9000円を支払わされ、もう確実にぼったくりであることは間違いないにも関わらず、浮き足立っている岸井さん一行は前に進むしかない。
太田プロダクション所属のお笑いコンビ「イノセントキラー」の岸井さんが語る、悲壮な風俗体験記を最後までお楽しみ下さい。(この記事の前編は【こちら】になります!)
ネタばらしからの、再ぼったくり
岸井さんたちがレンタルルームの中で健気に待っていると、小太りのまるでガマガエルのようなババア(本人談)が現れ、あなたたちがさっき紹介されたのはタチの悪いキャッチなの、と告げてきたのだそう。
動揺する一行を余所に、「とはいえ、もう女の子は用意してしまったから、今更キャンセルも出来ない」と続けるガマガエルのようなババア(本人談)。
童貞の卒業はおろか、もっとマズい事態に巻き込まれてしまったのではないかと気が動転している岸井さんに、「一応折角来てもらったから、最後までやってほしいっていう気持ちがあるんだよね」というババアの最後のひと押しが繰り出される。
当然頷く岸井さん。
ババアも満足そうに頷き、そして、「ただ、最後までして貰う為には、ちょっと追加でお金を払って貰わないといけないんだよね」とうそぶくのだった………
無限に払える!
冷静になって考えれば、絶対におかしいと気付くべきだった。しかし、「これは学校の課題なんだ」という意識が強く、また、ここで卒業しないと「ケッ。臆病な童貞が!」みたいないじり方をされると考えた岸井さん。
なんとかしないといけない。そう思い悩んだ末に「分かりました。最後までのコースでお願いします」と決断!そこで提示された金額が、今までのそれを遥かに越える2桁のぼったくり、10万円だったのだ。
ここで疑問に思うのが「どうして岸井さんは、そう簡単に高額の紹介料を支払えるのだろうか?」という点だ。本人に尋ねてみた所、なんと、そのお金は全部、奨学金から捻出されていたのだそう。
岸井さんが通っていたアナウンス学院は2年間で260万円が掛かるらしいのだが、その為に借りた奨学金を童貞を卒業する為のキャッチの料金に使っており、大切な奨学金からぼったくられる為の16万9000円が出ていたのだそう。
実際にはその日の為にもっと多めに取っていたらしく、そこからどんどん払えてしまうので、もっとぼったくられればもっと払えていたのだとか。そこで済んで良かったと思わずにはいられない。
女の子は、来た!
「その後、一応女性は来たんですよ」と当時を振り返る岸井さん。
マスクをした若い女性は、マスクを一切外そうとしない為、最初に選んだ女性かどうか判別することも出来ない。そして、当然のように行為はなく、ただ手でしてくれるだけだったという。それも、左手に携帯、右手に岸井さんのブツを持ち、携帯見ながらの状態で適当に行われたのだそう。しかし、なんやかんやでイッてしまった岸井さん。
するとその子に「じゃあ、あっちにシャワールームあるからシャワーしてきて」と言われ、てっきり「あれ、続きがあるのかな」と思い入念にシャワーを浴び、タオルを巻いて期待と共に出てみたら、彼女はもう既にいなくなっていたのだという。
3人の中でも最高額
入れ替わるようにして現れたババアに「もう終了なんで、早く帰って下さい」と冷酷にあしらわれ、仕方なく外に出た岸井さん。
すると、後輩ふたりも全く同じような手口に遭っていた。後輩のひとりが「やばかったですね」と切り出した。彼は、流石にこれは騙されていると気付き、最後のコースを断ったのだという。それでも、諸々で7万くらい払ってしまったと嘆いている。もうひとりの方は、最後のコースを選んだ為に10万円に達してしまったとぼやいていた。
当然、最後は岸井さん答える番になる。
「先輩は?」
「16万9000円」
「………嘘ですよね?」と驚かれ、後輩であるにも関わらず、その場で缶ジュースを奢って貰ったのだとか………
※ちなみに岸井さん、結局まだ童貞だそうです。(2016年5月現在)
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