「大迫半端ないって」もう1人の主役

「大迫半端ないって」もう1人の主役

ワールドカップが盛り上がってきましたね。6月19日のコロンビア戦で、日本代表は大方の予想を覆して見事に勝利。グループリーグ突破に一歩近づきました。この日の決勝点を決めたのはフォワードの大迫勇也選手でした。

 

大迫選手の活躍で改めて脚光を浴びているのが「大迫半端ないって」という言葉です。大迫選手が高校時代に全国サッカー選手権大会に出場した際、テレビの取材を受けた対戦相手の主将がロッカールームでこの言葉を口にしたのです。

 

大迫選手の圧倒的な才能を熱い口調で熱弁する姿が面白く、その後も語り継がれる伝説的なフレーズとなりました。今回の大迫選手の活躍で再び注目されていて、流行語大賞にノミネートする可能性もあるのではないかと言われています。

 

このときの映像を改めて見てみると印象的なのは、彼がなかなかの「お調子者」であるということです。テレビカメラを意識して、半分本気、半分ふざけた調子でしゃべっているところがいい。そして、さらに注目すべきは、これを受けて彼のチームの監督もこんなコメントをしているところです。

 

「あれはすごかった。俺、握手してもらったぞ」

 

この言葉を聞いてチームメイト全員がドッと笑っています。この雰囲気、最高ですよね。主将が「大迫半端ないって」とボケ倒した後に、監督がすかさず「俺、握手してもらったぞ」とかぶせる。兵庫県代表のチームということもあって、笑いの基礎がしっかりしているのです。

 

全力を尽くして挑んだ試合に敗れて、とっさにこの笑いの連携プレーができるのはただものではありません。歴史に残る名フレーズを生み出した主将も、それにかぶせて笑いの波を作った監督も、どちらも「半端ない」逸材であるのは間違いないのです。大迫選手のさらなる活躍に期待しましょう。