「ガラス張りの館に残された子供の手紙」 お笑い芸人が語るガチで怖い話 〜前編〜

「ガラス張りの館に残された子供の手紙」 お笑い芸人が語るガチで怖い話 〜前編〜

今回お話を伺ったのは、太田プロダクション所属のお笑いコンビ「ばくれつパンダ」の鈴木さん。高校時代に訪れた心霊スポットで味わったという恐怖体験とは!?オモプラッタでは数々のお笑い芸人による怖い話を配信してきましたが、今回はガチで怖いです!2回に渡ってお送りします。

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ガラスの館

これは、鈴木さんが今までに体験した中で一番不思議で、一番怖いと感じた話である。高校生の時に寿司屋でアルバイトしていた鈴木さん。時期はちょうど夏休み、同じ職場には同級生の子と、まだ20歳くらいの正社員の先輩がいた。夜の9時にバイトが終わった所、正社員の先輩に「夏休みだから、どっか遊びにでも連れて行こうか?」と誘われた鈴木さんたち。「ああ、マジですか?」と喜んだ鈴木さんは「じゃあ、心霊スポット行きたいっす」と提案。というのも、鈴木さんは心霊スポットを巡るのが趣味だったのだ。すると、そのことを知っている先輩は「まあ、でも、鈴木くん結構色々行ってるでしょ?」と言ってきた。当然「ああ、行ってますね」と答えると、その先輩はにやりと笑いながら「あれはどうかな?“ガラスの館”って行ったことある?」と告げた。

人身売買

ないです。知らないです」と言った鈴木さん。その先輩の話では、「ガラスの館」という建物が山の中にあり、正式名称ではないのだが、文字通り全面がガラス張りの館があるのだという。未知の心霊スポットに喜び「行きたいっす!」と承諾した鈴木さん。そのまま先輩の車に乗り、館に向かった。行く途中に聞いたのは、そこが昔、孤児が育った施設だったという話。その裏では、子供の人身売買も行われていたという変な噂もある廃墟だったのだ。出発から1時間半くらいで目的地に着き、山の中をかき分けて行くと、予想以上の、本当に「ガラスの館」という言葉が相応しい、全面がガラス張りの建物が現れた。ただ、廃墟となっている為、ガラスは全て割られてしまっていた。鈴木さん曰く、建物の形は「植物園」をイメージして貰うと分かり易いそうだ。

わしうない

以前は結構有名だった場所らしいものの、立ち入り禁止のテープもなく、簡単に中に入ることが出来た。8畳程の広さの内部は、畳があった形跡はあるものの、全てが剥がされてしまっていた。 「何もないね、意外と何もないね」という話をしながら探索を続けていると、1か所に手紙の山が「どん」と置かれているのが目に入った。机の上に集められていたそれは、手に取ると全部英語で書かれていて「読めやしねえ」と思ったという鈴木さん。すると、その中に1通、廃墟に捨てられている割にはすごく綺麗な茶封筒があった。「ちょっとこれ、開けてみようよ」と封筒を破ると、綺麗な茶封筒に入っていた割には、汚いぼろぼろの紙が出てきた。折り畳まれていた紙をゆっくりと開いていくと、そこには、子供が書いたような拙い字で何かが記されていた。所々が汚い為、読むことが難しいものの、辛うじて読める場所を繋げると、そこには「わしうない」と書いてあった。

 

 

※【後編】に続きます!