お笑い芸人が教えてくれる かなりコアな「福岡あるある」とは!?

お笑い芸人が教えてくれる かなりコアな「福岡あるある」とは!?

今回お話を伺ったのは、アミーパーク所属のお笑い芸人「水町タカオ」さん。九州出身である水町さんが教えてくれる中々にコアな「福岡あるある」とは!?

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福岡の人間はラーメンよりうどんが好き

福岡出身ではない人間が思っている「福岡」のイメージとして「博多ラーメンが好き」というものがあるが、実際には、うどんの方がいっぱい食べられているんです、と語る水町さん。福岡の人間にとって、ラーメンはたこ焼きやお好み焼きに近い立ち位置であり、感覚的には主食ではない。その為、「お昼ご飯を食べよう」と言ったら、うどんであることの方が多いそう。柔らかいけれどコシがあるうどんこそが、福岡の麺類の中ではソウルフード。小さい子からお年寄りまで、みんなが食べているものなのだ。

もつ鍋屋なんて、昔はなかった

20歳の時に福岡を離れて東京に来た水町さん。水町さんが大学生ぐらいの時に、日本全体が不景気になり、それまでは「大トロだ」「神戸牛だ」という話題がグルメ番組で取り沙汰されていたのが、世間の流れが安いラーメンなどのB級グルメにシフトしていった。その中で、博多ラーメンと共にフューチャーされだしたのが「もつ鍋」。もともと福岡にあったのか、名店があったのかは分からないものの、テレビで取り上げられて以降、東京からやって来る観光客の為に急速に店舗が増えて行った。大学時代の水町さんの友達たちは、その多くがもつ鍋屋でアルバイトを始めたりしていて、「ねえ、もつ鍋ってどんな味なの?」という感じだったそうだ。

ラーメン屋のつまみは餃子じゃなくておでん

福岡の豚骨ラーメンというと、全てが「博多ラーメン」と一緒くたにされてしまいそうだが、実際には「博多ラーメン」と「久留米ラーメン」というものがあり、そのふたつは全く違うらしい。久留米市に界隈にあるラーメン屋さんは博多ラーメンとは全くの別物。博多ラーメンというのは、基本的にはラーメンを食べて「足りなかったら替え玉を食え」というスタイルなのだが、久留米ラーメンは、「じっくり飲みながらラーメンを食べる」ので、博多ラーメン屋にはアルコールがあまりなかったのだが、久留米ラーメン屋の場合は、酒もある為、おつまみとして一緒に食べる為に「おでん」が一般的なのだそう。

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ちなみに久留米ラーメンのおでんの特徴は「あまり見栄えが良くない」ということ。味はおいしいのだが、ずっと放置されている上、どんどん勝手に取って、あとで会計を済ませるというスタイルのため、見栄えがしない。そのため、きれいなおでんを見ると「ああ、このお店もまだまだだな」と思ってしまう。あなたが福岡を訪れて、屋台でおでんを見かけたときに、見た目がパッとしなくても不安になる必要はない。「見栄えが良くないおでんほどおいしい」と言っても過言ではないからだ。