子供を育てるのに必死な塗装職人が、わずか3日目で会社を辞めた理由

子供を育てるのに必死な塗装職人が、わずか3日目で会社を辞めた理由

今回お話を伺ったのは、お笑いコンビ「ブギープレデターズ」の栗原さん。過去に塗装職人をしていたという栗原さんが現場で遭遇した「とんでもない事件」とは!?

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有限会社ですらない小さな塗装屋

少し前に、お笑い芸人をする傍らで塗装職人をしていたという栗原さん。働いていた塗装屋は、それはちっちゃい会社で、株式も有限もついていない、個人事業主としてやっているような小さな会社だった。朝はものすごく早くて、夜はものすごく遅い、キツい会社だった為、従業員の入れ替わりも激しかった。その上、社長が気が短く、すぐキレてしまうタイプの人間だった為、「入ってもすぐ抜けていく」人間が多かった。そういう環境の中で、栗原が一番長く勤めてたいたそうだ。

久しぶりの新入社員

ある時、社長が「新しい人が欲しいから、ちょっと面接をしよう」と言い出し、栗原さんはその面接に同席した。その時にやって来たのが、元々他で職人をやっていたという方で、「子供が出来て、新しい生活を始めたいけれど、仕事が中々見付からない」という時期だったらしく、栗原さんたちの塗装屋の募集を見て、すぐに応募したという。面接をして、「じゃあ、明後日からお願いします」という感じで、その方はすぐに採用された。そして、会社があるその付近に引っ越してきた。

違う意味で「すぐ抜けていく」

その人が現場に入りだして3日目、相模原の方で現場をやっていた栗原さんたち。お昼の休憩になり、コンビニでご飯を食べていた所、その人にいきなり電話が掛かってきた。電話に出た瞬間のその人を顔を見たら、何やら重たい顔をしている。「もしかして、ご家族に何かあったのかな?」と推測した栗原さんを余所に、その人はかなり焦った表情で「すいません。今、先輩が近くに来ていて、ちょっと一回行ってきます」「すぐ戻るんで、10分ぐらいで戻るんで」と言ってコンビニから走って出て行った。作業の人手も不足している為、栗原さんはその人の帰りを待ったが、20分待ってみても30分待ってみても帰ってくる気配はなく、なんと、その人はそのまま、忽然と姿を消してしまった。そして、今現在も、どこで何やっているかも分かっていないそうだ………

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久喜に拉致される

これは、その後に栗原さんが社長から聞いた話なのだが、過去にその人が友人たちと一緒に、横浜かどこかの居酒屋で飲んでいた時に、同じ店に、明らかに堅気じゃなさそうな人がいたらしくて、その人たちを見て笑ってしまい、笑い話にしていたのだという。それから、その人たちが居酒屋出た後に、何分かしたらまた店に戻ってきて、そのまま、その失踪した職人を車に詰め込んで、埼玉の久喜へと拉致したそうなのだ。

 

のちにその人は「久喜に拉致されて1週間ぐらい床下に監禁されたことがあるんです」と語っていたという。