オオスズメバチの入った箱に手を突っ込んでみた? スズメバチYouTuber芸人

オオスズメバチの入った箱に手を突っ込んでみた? スズメバチYouTuber芸人

今回お話を伺ったのは、トゥインクル・コーポレーション所属のお笑いコンビ・かにゃの丸沢丸さん。家で飼うほどにスズメバチを愛してやまない丸沢丸さんが教えてくれるスズメバチの秘密とは?

「僕、スズメバチが大好きでして、自分のYouTubeチャンネルにもスズメバチの動画をあげているくらいなんです。『オオスズメバチの入った箱に手を突っ込んでみた。』っていう動画がお陰様で200万回以上再生されているんですけれども、コメントの9割くらいは動画の内容とは関係ない僕の見た目の悪口なんです(笑)。『気持ち悪い』とか『髪型がチ◯コみたいと』とか。外国人の方ですら『クレイジーファッキンジャパニーズ!』みたいな感じで。

カブトムシみたいにメジャーな昆虫って、飼ったことある人が多いし、生態も知られているじゃないですか。でも、スズメバチって中々観察する機会がないんです。だから、家で飼ってみると、今までは見られなかった動きが見られるんです。子供の頃から見た目が格好良くて好きだったので、今では何匹も飼っています。見たことないの顔が見られるというか、ほとんどの人は(スズメバチの)巣の中がどうなってるか知らないでしょう? 家で巣を飼わない限りは見れないから。

 

スズメバチは巣の半径で2、3kmとか、ミツバチと同じくらいに長く飛ぶんですよ。あの小っちゃい体で2、3km飛んで、また戻ってくる。エネルギーの摂取と消費が、もの凄く効率が良い。どういう仕組みになっているかというと、幼虫が成虫から(エサとなる)肉団子をもらうと、それと引き換えにか甘い液を出すんです。それで、成虫はそれをもらって生きてるんですね。エサは幼虫にあげて、木の蜜を飲むとか以外では、その幼虫が作り出す甘い蜜のドリンクを飲んで生きている。その内容物を人間が解明して、自分たちのスポーツドリンクにしようとして開発されたのがヴァームウォーターです。

 

ちなみに、僕は逆にヴァームウォーターの方をスズメバチたちにあげたことがあるんですけど、あれだと彼らには栄養が足りなかったみたいでした。もっとタンパク質が必要だったみたいで、すぐに死んでしまいましたね。自分で飼うときには、エサとしては昆虫ゼリーをあげるのがおすすめです。それも、カブトムシやクワガタ用の。できれば、プロが使ってるような高たんぱくのものをあげると長生きしてくれます。100円ショップのやつは全然ダメです、すぐに栄養失調で死んじゃいます。

 

オオスズメバチはないんですけど、小さめのクロスズメバチっていうのには一回刺されたことがあります。あと、ミツバチには5回くらい、養蜂のお手伝いみたいなことをやっていた時期に刺されました。やっぱりパンパンに腫れるんですけど、いわゆる『二回刺されると死ぬ』っていうのは迷信なんですよ。 一回で死ぬ人もいれば、何回刺されても死なない人もいる。アレルギーを持ってるか、持ってないか、人によるんです。

 

襲われないようにするためにはどうすればいいか?』っていう話をよく訊かれるんですけど、まず巣に近付かないのが一番です。次に、よく『黒い服を着ていると危ない』と言われると思うんですけど、どういうことかと言うと、スズメバチって視野が全部白黒で見えてるんですよ。だから、動く黒いものを追い掛ける習性があるんです。金髪だったら大丈夫かもしれないけど。黒い髪の人が髪の毛振り回したら、めちゃめちゃ襲ってきますよ。特に巣の周りだと。一度警戒対象になってしまうと、(スズメバチは)毒を霧みたいに吐くんですけど、その毒を受けちゃうと、その匂いが肌や服に付くので、他の個体も興奮して襲ってくる。一度マーキングされたら、どこまでも追い掛けてくるんです。嗅ぎ慣れると、『ああ、これはスズメバチのあれの匂いだな』って分かるようになります」