映画好き芸人が断言!『13日の金曜日』ジェイソンは童貞である!

映画好き芸人が断言!『13日の金曜日』ジェイソンは童貞である!

今回お話をうかがったのは、ケイダッシュステージ所属のお笑いコンビ「ジャガモンド」の斉藤さん。お笑い界きっての映画好きである彼が提唱する「ジェイソン=童貞」説とは!?

「『13日の金曜日』というホラー映画があるじゃないですか。ホッケーマスクをかぶっている『ジェイソン』が出てくる人気シリーズです。この前、これを見直していて思い浮かんだ仮説がありまして、あの映画におけるジェイソンは『童貞』の化身じゃないのかな、と。

 

まず、意外に思う人もいるかもしれませんが、1作目の『13日の金曜日』にはジェイソンは出てこないんです。ジェイソンという子供がクリスタルレイクという湖で溺れて死んでしまったので、そのお母さんが腹いせにその湖を訪れた若者たちを次々に殺していくっていう話なんです。1の最後でお母さんは死んでしまいます。そして、2作目では、実はジェイソンは生きていて成長していたというのが明らかになる。そこから、生きていたジェイソンは、クリスタルレイクを訪れた若者を同じように殺していくんです。そのときのジェイソンの格好は、まだホッケーマスクではないんです。ボロずきんをかぶって、青いチェックのシャツに青いオーバーオールを着ているんです。僕に言わせれば、まずこの格好の時点で童貞じゃないですか。

 

そして、3作目で確定的なシーンが出てきます。ここでクリスタルレイクに来たヤリマン・ヤリチンのイケイケの若者たちの中に、1人だけ明らかに童貞丸出しのシェリーという太ったパーマの男の子が出てくるんです。それで、シェリーは周囲に馴染めなくてぶつくさ言いながらふて腐れているんです。そして、夜になって、好きな女の子のことをホッケーマスクをかぶって脅かすんですよ。本人としては面白いつもりなんだけど、その女の子にキレられてしまうんです。するとシェリーは『俺みたいなバカでも、目立たないやつよりはマシさ』という哀愁漂うセリフを言うんです。

 

その直後に、シェリーはジェイソンに殺されてしまいます。それ以降のジェイソンは、シェリーのホッケーマスクを付けて、4作目から10作目までずっと若者たちを殺していくんです。いわば、『童貞の化身』であるジェイソンが、シェリーという童貞の精神をマスクによって受け継いで、カップルたちを殺し続けているんだと思うんです。最終作の10作目では、ジェイソンは途中で死んで、復活しないように見えて、結局は復活してしまうんですけど、その復活のきっかけはカップルが行為をしているときのあえぎ声なんです。それに反応してジェイソンがバッと起き上がるんです。そう、やっぱり彼は悲しい童貞の化身なんです。

 

そういう見方をすると、世の童貞たちは身を乗り出して楽しめるはずなんです。ジェイソンの立場になって、童貞代表のジェイソンがリア充たちを殺していく姿を見てスカッとできるんです。人気作品になった理由はそういうところにあるんだと思いますね」