「俺はスリじゃない」!!善意が仇になった話
プロの芸人たちがよりすぐりの傑作エピソードを披露! クスッと笑える「すべりにくい話」をお楽しみください。
もう人助けはしないと心に決めた日
ラヴドライブの西澤パルデンです。
これは僕が、歌舞伎町のマクドナルドでバイトしてた時のことです。
ある時、歌舞伎町を自転車で走ってたら、向こうから、 30歳ぐらいの男が走ってきたんです。 で、その後ろから、40歳ぐらいのサラリーマンが凄い勢いで走ってくるんです。 よく聞いてみると、その後ろから追いかけてるサラリーマンが「スリです!スリです!!つかまえてー」 って叫びながら大声で走ってるんですよ。
俺は、チャリをUターンさせて、スリを追いかけたんです。
「スリです!」「スリです!」って、サラリーマンが言ってるものだから、 そのうち、そこいらの学生、サラリーマン、若者………15、6人が スリを追いかけ始めた。 なんか、自転車の俺を先頭に15、6人が走ってる。
ふと、なんか、みんなの視線がおかしいことに気付いたんです。
みんな、俺を見てる。
で、止まったんですよ。「俺はスリじゃない」って言いたくて。
その瞬間、手だの首だの押さえつけられて。
そうしたら、スられて犯人を追っかけてるサラリーマンの人が 「なにやってんですか!スリは向こうです!そんな外人じゃありません」って助けてくれたんですよ。
そんなことがあってからバイトに行き、客席に出たら、席に座っていた女子高生が 「あれ、あの人、さっきのスリの外人じゃない」って大声で言い出して、周りに居たお客さんたちが、 テーブルの上の財布をバッと隠したんです。
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