今回お話を伺ったのは、ケイダッシュステージ所属のお笑いコンビ「フレンチぶる」の加瀬部さん。趣味が手芸で料理が得意という、お笑い界きっての「女子力高い芸人」である加瀬部さんの魅力に、あなたもハマってしまうこと間違いなし!
―――加瀬部さんは手芸が得意ということで、そちらの話を伺っていきたいと思います。
得意っていうとおこがましいですけど、結構好きというか、元々義理の姉がやっていまして、その影響で覚えたんです。
僕、昔から女友達が多いんですよ。恋には発展しないけれども、恋の相談受けることがよくあって、「何の違和感もなく女子会に参加出来る」っていう特技もあるんです。「ずっとオチのない話」というか、「好きってどこからなんだろう」とか「浮気ってどこからなんだろう」とかみたいな話をずっとしてられますね。
―――感覚が女性に近いんでしょうか。それで手芸を?
これとかが作品なんです。
これは自分で作った携帯のカバーですね。
あとは「共演者さんとちょっとでも仲良くなれたらな」って思っていて、一度「内村さま~ず」に出させて頂いたことがあって、その時にどうしても内村さんとサマーズさんに覚えてもらいたいなと思ったんで、その手芸を活かして、コースターをプレゼントしたんです。それぞれの、内村さんだったらジャッキー、ブルースリーを刺繍してコースタープレゼントしたりとか色々したんですけど、それがちょっと喜ばれたんです。
コースターって、貰ってもイヤじゃないんで。そのままポケットに入れて持って帰れますし。それから「これ良いな」と思って、ちょこちょこ共演者さんにはプレゼントするようにしてますね。
―――これはすごいですね。どうやって作るんですか?
布で「クロスステッチ」っていう、本当にシンプルなんですけど、単純作業の繰り返しが好きというか。ここから縫って斜めに縫って縫い返すだけなんですけど。
―――途中で色変えながら?
出来上がった姿を自分で想像してる時とかが楽しいというか、元の絵を見て「これがクロスステッチだったらどう変化してくのかな」って考えて。
―――ちなみにコースターならどれくらいで出来るんですか?
僕はそんな早い方ではないので、柄にもよりますけど、2時間とか。最低でも2時間はかかりますね。けど、喜んでくれた顔とか見ると嬉しいんで。
―――世界に1つしかないものですから、絶対喜びますよ。気持ちがこもっているプレゼントって、いいですよね。
お金もそんなにかからないですし。
―――何年くらいやられているんですか?
これでも僕、1年、2年くらいですかね。
多分2年くらいですね。
―――それであんなに出来てしまうものなんですか?加瀬部さんはセンスがおありなのでしょう。
いえ、本当に簡単ですよ。必要なのは根気なだけで、やりだすとはまっちゃうと思う。はまっちゃたら、誰でもやると思います。
―――聞いていて思ったのですが、もしかして、手芸以外にも料理とかも得意ですよね?
料理とかも好きですね。友達を家に呼んで、みんながテレビ見ている間に僕が料理作ってあげるっていうのがすごい好きなんですよ。みんなが向こうで色々しながら「もうできるよ~」「テーブル片付けて~」とかが好きで。
それこそ変な話、「将来バーとか出せたらな」っていう夢も持ってるんです。
―――そうなった、お店のコースターも全部自分で作れますね。それにしても、本当に女子力が高いですね。
そうですね、それはよく言われますね。だから、女の子からもそういう相談じゃないですけど「彼氏が今度家来るんだけど、どうした方がいいかな~」とか。「とりあえずたわしは3つ置いといた方がいいよ」とか「スポンジは3つ置いとかないとひかれるよ」みたいなアドバイスをしましたね。
―――それはどうしてですか?
油物と、綺麗なもの洗うのと、シンク用とか。最低それはないと「こいつんち大丈夫か」と思われてしまうので。「お風呂マットとかも意外と男って見てるからね」みたいな。そうすると「ありがとう」って言って彼氏のもとに行くみたいな感じですね。
―――すごくいいアドバイスですね。
一緒に考えるのが好きなんです。
必ずしも答えが出る訳じゃないんですけども。
―――加瀬部さんはどちらの出身ですか?
横浜です。めちゃくちゃ「沖縄じゃない?」って言われるんですけども。
―――「ヨシさんと同居している」とおっしゃっていましたけれど、なんでまた同居してるんですか?おふたりだけで?
元々仲が良くて、向こうは一人暮らしだったんです。
僕の方は何年か前はサツマカワRPGとも住んでいたくらいで、その時は5人くらいで1LDKに住んでいましたね。布団はずっとしきっぱで。夜勤とか朝帰りとか、ちょうど寝るタイミングが被らなかったので、なんとか寝れるみたいな。けど、当然汚かったので、耐え切れなくなって………
それで、そこから「一緒に住もうか」「仲良かったし」って言って。
―――お互いに知ってる仲ですからね。
楽しいですよ。
めっちゃ斜めなんですよね。家がめちゃくちゃ斜めなんですよ。
―――えっ。どういうことですか?
欠陥住宅っていうか、純粋に斜めなんです。
―――ビー玉を置いたら転がってしまう、みたいな?
むしろ加速していくくらいです。だから、料理しててもフライパンの油が全部こっちに流れてきちゃって、基本は揚げ物になっちゃうんですよ。人が来たら「ここ、ちょっと気持ち悪い」って言って帰っていきます。
―――三半規管がやられちゃいますよね。
そこに慣れちゃって、逆に、外が斜めに感じるようになっちゃったんです。
―――結構まずい状況だと思いますよ。ちなみに、角度的にはどれくらいですか?
多分、10はあるんじゃないかな。
―――10はある!10っていったら相当ですよ。結構疲れますからね。
軽く疲れます。
トイレ行くまでがちょっとした坂なんです。
―――ちなみに家賃はいくらなんですか?
荻窪で徒歩7分くらいで62000円とか、むちゃくちゃ安いんですよ。2DKなので、相場と比べたらめちゃくちゃ安いです。ただ斜めなんです。
―――大家さんもわかってるってことですね。
不動産屋さんも内覧の時に「じゃあ帰りましょうか」って言って、「おっとっと」ってボケてきたくらいなんで。「お前がやるな!」っていう。
―――斜め込みの金額なんですね?
「これ、地震が来たら大丈夫ですか?」って質問した時に、「地震がきたら多分直ります」ってドヤ顔で言われて………(笑)
―――話を元に戻しましょうか。料理も得意だと言ってましたから、「こんなすごいもの作れるぞ」みたいなのってありますか?なにか、びっくりするような料理。
グリーンカレー。
―――似合いますね。加瀬部さんが作るグリーンカレーって絵的に合いますね。
「カレー作るわ」って言って、友達招いて、「カレーかい」って思ってるその友達にグリーンカレー出したときのリアクションが好きなんです。
―――「これ、本格じゃねえか!」みたい驚きですね。
あとは、蕎麦屋のカレーとか。
―――蕎麦屋のカレーを作れるんですか?
だしをきかせてるカレーの方が好きだったりするんで。
―――ありがとうございました。