今回お話を伺ったのは、サンミュージック所属のお笑いコンビ「スローラン」のつちもとさん。相方同様に海外への留学経験があるつちもとさんが教えてくれたイタリアの実態とは?そして、占い師に告げられた恐ろしい真実とは………!?
―――海外に留学していたとお聞きしました。
はい。これは、イタリア留学ですごいびっくりした話なんですけど、イタリアって結構というか、日本よりはすごい適当な国なんです。ローマに留学してたんですけど、皆さん御存知の通り、ローマって世界有数の観光地なんですよ。観光で産業を賄ってるくらいの感じのところなんです。それで、街に50メートルに1個くらいの間隔で時計があるんですけど、その時計が1個もあってなかったりとか………(笑)観光の国なのに。
―――街にある時計が1個もあってない。大丈夫なんですかね?
中には、そもそも動いてもない奴とかもあるんです。
でも、誰も言わないんですよ。
―――誰も直さない?
あと、日本でいうと新幹線くらいの立ち位置の電車があるんですけど、その電車が50分くらい遅れたとしても、誰も文句も言わない。アナウンスひとつないみたいな。
―――謝ることもない?
何にもない。
「申し訳ございません、遅れました」とかもないんです。
―――おおらかなんでしょうか?
そうですね。結構おおらかで、デモとかが結構あって(デモがあると)「明日は半日電車もバスも全部止まります」くらいの時の流れでしたね。
―――デモってことはストライキってことですね。
はい。それくらい適当で温厚な国なんですけども、その中でもひとつだけ「これは違うやろ」って思ったことがあって、ローマの街って犬の散歩を絶対リードなしでするんですよ。交通量が多いにも関わらず。
―――人も車も多いから危ないんじゃないですか?
車も事故もめっちゃ多いし、車線とかもないんですよ。
―――歩道のラインがないんですか?
歩道のラインもないし、車同士の車線も1個もなくて。
―――えっ?センターラインがないんですか?
う~ん。なんて言えばいいんでしょう。センターラインというか、もう、広い道を全員が自由に走ってる。左、右はあるんですけど、結構自由に走ってて………
―――ローマですよね?
ローマです。それで、私の近くでもノーリードで散歩させてて「これ大丈夫なのかな」って思ってて、でも、犬の方はおとなしくて普通に歩いてるんで、「あ、意外と犬はリードなくても歩道さえ歩いてれば危なくないんだな」って思ったんです。
その時私はホストファミリーにステイしてたんで、ホストマザーと夕食の時に話をしていて「うち、前は犬を飼っていたのよ」みたいなことを言われて、写真見せられて、「可愛いじゃん」って答えたんです。そうしたら、「でも、もういないんだよね」って言われて、「そうなんだ」「長生きして病気とかで亡くなっちゃったの?」って尋ねたんです。写真を見る限り結構大きかったので。
「いや、お散歩してたら車に轢かれちゃって」って言われて「いわんこっちゃない」って思ったんです。「いわんこっちゃないな~」って。「リードつければいいじゃん」って言ったら、「それは違う」みたいな………
―――つまり、犬も自由だということですかね?
自由。
もう意味が分からなくて。それが一番びっくりしましたね。「死んじゃうけどいいのかな」みたいなね。普通に轢かれてた………
―――価値観が違うのでしょうか?
本当にそうですね。
お昼休みとかも、お昼って、日本だったら、例えば服屋さんだったら「朝9時に開いて夜9時に閉まる」ってなっていたら、その間はずっと開いてるじゃないですか。それがイタリアだと、まず朝9時に開けて、それからお昼の時間があるじゃないですか。日本だったらシフトとかをずらして一人ずつ休憩しに行くとかやるじゃないですか?でもイタリアの場合は「みんなでお昼だから」って言って、11時くらいから2時くらいまでお休みするんですよ。店を全部閉める。
―――3時間もってことですか?
お昼は休みたいから。お昼ご飯の時間だから。
すごいな、日本とは全然違うなと思いましたね。
―――それが向こうでは当たり前なんですよね?
当たり前なんです。本当に店が閉まってて、入り口に「今はランチタイムなので外に出てます」って書いてある。「日本と全然違うな」と思いました。
―――衝撃的ですよね。
衝撃的でした。ちゃんと「何時から何時まで開いてる」ってやつも、全部普通にみんな5時に終わる。「店が5時に終わります」ってなっていたら、5時までやって閉め作業するじゃないですか?でも、イタリア人は5時に帰れるように閉め作業するんですよ、だから実質的に4時くらいには閉め始めている。「5時には終わりだよ」っていう。
―――徹底してるんですね?
徹底してます。
家族を大切にしているので、それはいいことなんですけど。そこがびっくりしましたね。
―――イタリアにはどれくらいいたんですか?
ローマに1か月くらいです。
―――1か月間イタリアに滞在された中で、男性関係はどうでしたか?
ナンパは結構されましたね。
―――日本人女性はもてますからね。
そうですね。
多分、声がかけやすいんだと思います。日本人は「ノー」って言えないので。話しかけられたら「あ~あ~あ~あ~」みたいな。
―――ご自身もそうでしたか?
私はフランス人の男性に声かけられたんですけど、タイプじゃなかったんで、はっきりと「ノー」って言いましたね(笑)
―――話題を変えましょうか。「占い」に関する面白い話をお持ちだと伺いました。
私岐阜県の出身なんですけれど、18歳の時に大学進学のために上京してきたんです。岐阜って娯楽が全くない訳じゃないんですけど、占いとかは本当にないんですよ、全然。それで、こっちに来て当然、「東京に来たらとりあえず原宿とか行こっか」みたいな感じになって、友達と「じゃあ、原宿に行こう!」って竹下通りに行ったんです。そうしたら竹下通りに占いの館みたいなところがあって「占いだ!」って思ったんです。占いの店っていうものを初めて見たので。
―――驚きますよね。
びっくりしてましたね。「じゃあ、試しに行こう」っていう話になって、占いのところに行ったんです。その時は普通の手相占い、手相を見てもらって、18歳だったので恋愛とか学業とかについてを見てもらっていて、話を聞いてたら急に占い師の方が「あなたさ~、今気になってる神社あるでしょう」って切り出してきたんです。
「えっ」てなって。そんなこと一言も言ってないし「なんだろう」って思ったんですけど、実はその時、本当に気になっている神社があったんです。それが学校の、新しい大学の通学路の途中にある神社で、私は原付で通学していたんですけど、その道の途中で屈んでのぞき込まないと見えないくらいの森の中にある小さな神社だったんです。そこを毎日「ここなんだろう」って見てて、気になっていたんです。
だから「あるな」って思って「あります」って言ったんです。。そうしたらその占い師の方が「あなたさ、そこに毎日通いなさいな」って告げてきたんです。「そうすれば、あなたは神仏が見えるようになる」って言われて、「えっ!?」て思って、怖い半分興味半分みたいな感じになって、その日はそれで占いの館から帰って、その帰り道、「じゃあ、ちょっと行ってみようかな」と思って、(神社に)行ったんですよ。
本当にちっちゃいところなんですけど、その前の通りが結構な大通りで、車通りの多いところなんですけど、そこの神社に入って階段を上っていくと、周りの音が全部なくなってすごい静かになっていって「ここちょっとやばい」「なんか空気違うな」と思って、一応お参りはしておいたんですけど、怖くなって帰りました。
―――それらしい何かを感じたんですね。
周りの空気が怖すぎて。「やばいやばいやばい!」って思いながら階段を下りて、やっと下りてきて「は~良かった~」って落ち着いて。それで、その神社の入り口の石柱に彫ってある「この神社の説明」みたいなのあるじゃないですか?そこで「何々神社」っていう名前が分かったので調べてみようと思って、携帯で何々神社って入れて調べたら、そこに「この神社は神仏が祭られてる神社です」って書いてあって、「あ~、あの人の言ってたこと本当だったんだ~」って思いましたね。
でも、「神仏なんか別に見たくないな~」と思って通うの辞めちゃったんです(笑)
でも、あてられた時はすごいびっくりしましたね。
―――ちなみにどこの神社なんですか?
日野にあるんですけど、多摩動物公園らへんにあるほんとちっちゃい森みたいなところにある神社です。もしも、通ってたらちょっと見えてたかもしれないですね。
まあ、見たくないですけどね(笑)
―――どうもありがとうございました。