笑いが止まらない芸人が笑いを抑えるクスリを飲んだら…!?

芸能界と言えばコレ、という偏見を持っている方も少なくない筈だ。今回は、ハイな気分とは無縁のクスリについて、サンミュージック所属のお笑いコンビ「チバハラ」の篠原さんが語ってくれたエピソードを紹介しよう。養成所時代の後輩が飲んでいたという「笑いを抑える薬」とは!?危ないおクスリのエピソードではないので、安心して頂きたい。

ダメ出し中に笑ってしまう後輩

篠原さんがその薬の存在を知ったきっかけは、養成所時代の後輩。その養成所では3ヶ月に1回ライブをやっていて、その次の日に、必ず、そのライブの模様をVTRで確認しながら、事務所の大先輩がそのネタについてダメ出しをするのだそう。「やっぱり、こうした方がいいよ」「ああした方がいいよ」というアドバイスがなされている中で、その後輩は、授業の最中に自分たちのコンビのネタを観てめちゃめちゃ笑ってしまっていたのだという。

一触即発の事態に

笑いが抑え切れないらしく、ものすごく笑ってしまっている後輩。事務所の大先輩も驚いていて「お客さんはそんなに笑ってないし、第一、自分のネタを見てそんなに笑うのはおかしい」と窘める。「授業が進まなくなってしまうから我慢しなさい」と先輩に叱られ、その後輩はその場では「わかりました」と答えるものの、それからまたビデオを再生し始めると、また笑ってしまう。堪えてるけれども、我慢出来ない。
すると温厚な先輩も流石に「お前、いい加減にしろ」とキレてしまった。「俺がこんなに真面目に、こうやって(ダメ出しを)やってるのに、そんなに笑うのはおかしいだろ。ちょっと考えろ」と怒った所、後輩としては、自分は笑いを我慢しているという自覚が強かったのか、「いや、僕今笑ってません」と言い返したのだそう。
嘘つくなよ。笑ってただろ?今
いや、笑ってません
とお互いに立ち上がって、二人はもう、一触即発の状態になってしまった。

消された顔

このままでは不味いと考えた後輩は、次の授業に行く前に病院に寄り、「笑い過ぎてしまうのをどうにかしたい」と医師に相談をしたのだそう。その内容は「過剰に興奮してしまうのを抑制したい」と解釈され、興奮をを抑える薬を処方して貰った後輩は、それを家で飲んでから養成所に来た。授業に来た時の後輩の顔を篠原さんが再現してくれた。
ダメ出しの最中、事務所の先輩が何を言っても「はい」「はい」と、この顔のまま言う為、逆に気持ち悪くなってしまった先輩は、「もう笑っていいから、その顔はやめろ」と降参したのだそう。
その薬を何回か授業で飲んでいて、「いい加減ちょっと気持ち悪いから、それやめた方がいいよ」と養成所の皆で止めたそうなのだが、それ以降その子は来なくなってしまい、その後どうなったのかは誰にも分からないのだそう。皆さんも説教中の笑い過ぎには注意して頂きたい。