衣装に15万円! 若手なのにお金をかけすぎる芸人の服大公開!!

今回お話を伺ったのは、太田プロダクション所属のお笑いコンビ「テンチュー」の竹内さん。小学校からの同級生と一緒にお笑い界を歩き続けている竹内さんの、内容てんこ盛りのインタビューをお楽しみ下さい。

 

―――「若手芸人なのに、衣装の総額が15万円」とのことですが?

 

今日も一応持って来てるんです。

 

 

(着替えながら)僕は今、文化服装学院っていう服飾の学校に通っていて、そのせいか、服に掛けるお金の感覚が麻痺しているんです。

 

アロハみたいなシャツ、これが7万くらい。ヨウジヤマモトっていう(僕の)学校の先輩が作ったブランドの服なんです。

 

―――竹内さんは相方と違ってスレンダーなんですね。 それは衣装なんですか?

 

元は私服で買っていたんですけども、芸人になってからは、インパクトがあるので衣装として使ってます。これは新品だったら7万くらいです。古着でも5万くらいでしたね。

 

この絵を描いている方の「昭和女優シリーズ」っていうのがあるみたいなんですよ。色々な種類があって全部プレミアがついているんです。

 

―――昭和女優、僕は新珠三千代さんとか好きなんですけど?

 

すいません。
わからないです(苦笑)

 

―――基本的に服がお好きなんですね?

 

好きですね。

この眼鏡も6万円くらいです。トム・ブラウンっていうブランドです。(服に)興味ない人にとっては意味分かんないですよね、多分。でも、殆どは芸人を始める前に買ったやつで、今はもう買えないですね。

 

―――ちなみに、一番好きなブランドは何なのでしょう?
好きなブランドは「ホワイトマウンテニアリング」という、伊勢丹とかに入ってるアウトドアとモードの混ざった感じのブランドです。金ない癖に伊勢丹を歩き回って、つい買っちゃうんです。先輩に見られたらやばいなと思いながら(笑)

 

(5万円の服に着替えたまま、お話を続けて頂きました【次ページ】)

 

―――次の項目に移らせて頂きます。面白いバイトの体験談ということで、「清掃をしているラブホで人が死んだ」とは?

 

 

(その時は)まだ出勤してない日だったんですけれども、(自分の)順番がすぐ回ってくるんですよ。そしたら電話で「501号室で人が死んだ」って言われて。詳しく話を聞いたら、宿泊していた男の人が心臓を患っていたらしく、朝起きたら倒れてて、息もしていなくて、すぐフロントに「連れが倒れた」って掛かって来たみたいなんです。

 

―――掛けてきたのは相手の女の人ですよね?頑張りすぎちゃったのかな………
病院に運ばれたけど、結局そのまま亡くなったんです。
その後「歌舞伎町の今」みたいな雑誌にうちのホテルからその男の人が運ばれている所が映ってて「うちだ!」って思いましたね。

 

―――勤務は大変ですか?

 

眠れるんですよ!お金を貰いながら(笑)

9時間勤務なんですけど、実労は3時間くらいで、ばーっと終わらせて、やること終わらせたら次の人が来るまで待機みたいな。ただ待機室で寝てるだけ。

 

―――眠れるんですか!?

 

お客さんが出たらすぐに掃除しなきゃいけないのは金土だけなんですよ。平日はそれはそれは暇なんです。朝の人が(掃除とか)やるので、僕らは夜の分が終わったら映画とか観ながら、時給が発生している休憩をしてます。汚いのが耐えられれば出来ます。個人的にはおすすめです。

 

―――たまに変な人が来るそうですね?

 

基本は酔っ払いなんですけど、駐車場で酒盛りしてるホストとかがいましたね。

 

歌舞伎町って駐車場があるラブホテルが少ないらしくて、うちのホテルは結構古いんで、広めの駐車場がついてるんですよ。雨も防げて風も防げるので、ホームレスが入り込んだりは良くあるのですが、今日はやけに声が聞えるなと思って下を見に行ったら、ホストが3人くらいで酒盛りをしていて「何やってんだ!」って思いましたけど、怖くて注意出来ないので仕方なく逃げて、社員さんに「注意してきてください」って頼んだら「いいよ、放っておこう」って………まあ、ごみがあるくらいで実害はないので。

 

あとは、部屋に入る前におっぱじまっちゃう人とかもいますね。

 

車出てフロントまで上がってくる階段の途中で始まってたりとか。流石にキスぐらいで、脱がせたりはしないですけど、びっくりするから本当にやめて欲しいんです(笑)仕事で通らないといけないので「うわっ!」てなります。

 

 

あとは、犬の鳴き声みたいな喘ぎ声が聞こえますね

 

―――犬の鳴き声みたいな喘ぎ声!(爆笑)

 

なんていうんですかね、小型犬の鳴き声みたいな感じなんです。きゃーんみたいな。「おい、犬居るぞ今日!」って思っちゃいますね。

 

うちのホテルはとにかく古いので、(部屋の音が)聞えるんですよ。廊下にも丸聞こえで、会話まで聞こえてる。お客さんは聞こえてないと思ってるんで、家より思いっきりやるじゃないですか?それが全部聞こえてるんですよ。

 

―――興奮しませんか?

 

入った当初はしましたよ。このドアの向こうで始まってるんだって。でも今は単純に「くそ、うるせえな」くらいにしか思わないですね。むしろ、慣れてくるとむかつきます(笑)

 

犬みたいな声の人はよくいるんですが、子犬を躾でぱんと叩いたときの「きゃん」みたいな感じの声でずっと喘いでて、こんな所に個性が出るんだなあって思いますね。

 

―――どんな人か気になりませんか?

 

なりますよ。
普段は見れないんですけど、届け物とかする時は見れて、可愛かったら嬉しいですね。

 

コスプレとかも持って行くんですよ。だから、どんな人が着るんだろうなって考えながら運びますよ。で、5割くらい半分くらいは女の人が受け取るんです。大体男が来ると思うんですけど、意外と女の子が出てくるんですよ。今から自分が着るのに恥ずかしくないのかなって思います。ちょっと頭おかしいんじゃないかって思う反面興奮しますね(笑)

 

ナース服とか、60近くのおばさんの時とかたまにあるんですよ。「お前が着るのかよ!」って言いたくなりますね。その後こっちが洗濯するんで、可愛い人以外は出来れば顔を見たくないですね。あの人たちがやった所を今から掃除するのか、みたいな………

 

―――ラブホで働いていると素手で大便以外は触れるようになる?小便は平気なんですか?
濡れてるシーツに関しては汗か何なのか分からないので、しょうがないんですよ。
大便はたまにありますね。浴槽とかに残ってるんですよ。

 

―――浴槽に!?

 

理解出来ないです。ベッドとかにも、たまに。後スゴかったのは、僕が入った初日に、壁中がうんこまみれの部屋があって、僕の予想だと投げ合いしてたのかなって。糞合戦みたいな。それは僕らバイトの手では綺麗にしきれないので社員さんと業者が入って、僕らは使えるかどうかの匂いの確認だけしてきてって言われて。

 

そういうヤバい部屋もたまにあるみたいで。嫌ですけど、触れるようになります。手でやるのが一番早いので。

 

―――楽な反面、辛い部分もあるということですね。ちなみに竹内さん、相方とは同級生なんですね?
相方とは小中一緒です。6歳からなんで、16、7年くらいの付き合いです。

 

昔は全然「何かを一緒にやろう」なんて感じはなくて、成人式で会った時に初めて組むことを切り出したんです。その時僕は学校行ってて、就職試験を受けている最中だったんですけれども「やりたくねえな」と思っていて、「芸人になりたいなあ」って前々から考えていたですよ。

 

でも、相方が全然見付からなくて。ちょっと面白いやつに「お笑いやらない?」って声かけてたんですけど、全く駄目で、それで今の相方に成人式で「やらないか?」って声を掛けたら速攻で「やりたい!」って返事が来たんです。

 

実はあいつもやりたかったけど、ひとりじゃ出来ないからどうしょうもなくて、どうやらマネージャーになろうって考えてたらしいんです。あのなりで(笑)それで、誘ったらすぐやるって言ってくれて。あいつも大学進学で東京に出てきていたので、僕がすぐに太田プロ行こうって誘ったんです。