アキラ100% 世間に衝撃を与えたハダカ芸の裏にあった努力とは

アキラ100% 世間に衝撃を与えたハダカ芸の裏にあった努力とは

ハダカ芸の新境地を開拓

酔っ払っていい気分になった男が裸になり、股間にお盆を当てて踊り狂う。それは紛れもなくお笑いの原点である。しかし、プロの芸人の世界では「裸になって笑わせることなんて誰でもできる」と思われがちであり、ハダカ芸というものは一段低いものとして扱われてきた。

そんなハダカ芸の新境地を開拓して一躍人気者になったのがアキラ100%である。彼はお盆で股間を隠しながらさまざまなパフォーマンスをする芸で2017年に『R-1ぐらんぷり』(現在の表記は『R-1グランプリ』)で優勝を果たした。

役者志望からお笑いの道へ

アキラ100%はもともと役者志望だった。若い頃には俳優の椎名桔平の付き人を務めていた。その後、お笑いの道に進むことを決意して、同級生と「タンバリン」というコンビを組んだ。しかし、コンビ時代はなかなか芽が出ず、コンビを解散してピン芸人として再スタートを切ることになった。

彼のハダカ芸は、コンビの頃にやっていたネタを応用したものだった。ピン芸人として最初のヒット作となったのが、股間をお盆で隠しているだけの全裸の刑事を演じる「全裸刑事」だった。このネタが話題になり、いくつかのバラエティ番組に出演した。

ここで手ごたえを得た彼は、このハダカ芸を突き詰めることを決意して、さらにネタを磨いた。お盆をひっくり返したり動かしたりする技術を磨きに磨いて、1つの新しいジャンルを開拓してみせた。

努力の甲斐あって、2017年には『R-1』で悲願の優勝を果たした。その後はネタ番組を中心に多くのバラエティ番組に出演して、そのたびに注目を集めた。体を張ったハダカ芸には賛否両論の声が飛び交っていたが、それもまた人気者の宿命だった。

ハダカ芸の裏にあった努力

ハダカ芸を極めるために、アキラ100%は体作りにこだわった。トレーニングで体を鍛えていたし、肌の手入れも欠かさなかった。体つきだけで見る人に余分な不快感を与えないように、細心の注意を払っていたのだ。

その後、アキラ100%は俳優としても活躍するようになった。もともと役者志望で演技力があり、端正な顔立ちをしている彼は、俳優としても高いポテンシャルを持っており、数々のドラマに出演している。

アキラ100%のハダカ芸は素人の余興とはレベルが違う。真面目な彼が磨き上げた本物の芸だったからこそ、世間にあれほどの衝撃を与えることができたのだ。

お笑いTVで、アキラ100%の動画を観る。